国立国際医療研究センター病院指標

消化器内科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①060100xx01xxxx：は「小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術等」による入院
②060340xx03x00x：は「胆管(肝内外)結石、胆管炎 内視鏡的胆道ステント留置術等」による入院
③060100xx99xxxx：は「小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 」による入院
④060102xx99xxxx：は「穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患」による入院
⑤060020xx04xxxx：は「胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術等」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①73.37歳、②75.87歳、③76.58歳、④68.97歳、⑤73.02歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　2.66日（当院　3.17日）、②　9.53日（当院　11.28日）、③　3.00日（当院　2.97日）、④　7.74日（当院　6.29日）、⑤　8.11日（当院　8.23日）であった。

大腸癌の一次検査として便潜血検査で陽性となった場合、大腸内視鏡検査による精査が必要となりますが、特に高齢者では、下剤内服による体の負担が大きいため、原則的に入院していただき安全な検査を心がけています。また、比較的大きな大腸ポリープについては、2泊3日の入院で治療を行っています。胆管結石によって胆管がつまり細菌感染を起こすと、発熱、黄疸を呈し急性胆管炎を併発し、重篤化する可能性があるため、緊急で胆道ドレナージが行える体制を整備しています。
胃癌は、本邦において未だに罹患率・死亡率の高い疾患です。しかし、病変が粘膜内にとどまっている場合には、内視鏡的に癌の部位のみ切除し、完治が可能です。約1週間の入院で内視鏡治療を行います。
大腸憩室は、出血したり炎症を起こすと入院加療が必要になることがあり、最近増加傾向です。

循環器内科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①050050xx9910xx：は「狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 心臓カテーテル法による諸検査等」による入院
②050050xx0200xx：は「狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈ステント留置術等」による入院
③050130xx9900xx：は「心不全」による入院
④050210xx97000x：は「徐脈性不整脈 手術あり」による入院
⑤050070xx01x0xx：は「頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術等」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①68.82歳、②67.87歳、③82.23歳、④79.62歳、⑤66.21歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　3.07日（当院　3.16日）、②　4.44日（当院　5.08日）、③　17.23日（当院　14.09日）、④　10.56日（当院　11.78日）、⑤　4.95日（当院　4.55日）であった。

心臓カテーテル検査（CAG）で3日程度、経皮的冠動脈形成術（PCI）では5日程度の入院です。心不全は平均82歳と高齢者が多く、2週間の入院です。徐脈性不整脈も平均年齢79歳と高齢者が多く、12日の入院です。心房細動・粗動、発作性上室性頻脈に対するカテーテルアブレーションも増加しています。

呼吸器内科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①040040xx9910xx：は「肺の悪性腫瘍 手術なし 経気管肺生検法等」による入院
②040110xxxxx0xx：は「間質性肺炎」による入院
③040040xx9900xx：は「肺の悪性腫瘍」による入院
④040081xx99x0xx：は「誤嚥性肺炎」による入院
⑤040040xx99040x：は「肺の悪性腫瘍 化学療法ありかつ放射線療法なし」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①73.10歳、②69.82歳、③74.00歳、④84.77歳、⑤73.29歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　3.39日（当院　4.57日）、②　18.61日（当院　14.48日）、③　13.30日（当院　13.30日）、④　20.51日（当院　27.46日）、⑤　9.42日（当院　9.90日）であった。

悪性腫瘍に対しては、化学療法と免疫療法併用療法や、次世代シークエンサーによるPrecision　Medicineを積極的に導入した最新治療を行っています。また、複数の合併症をもった治療に難渋する肺癌患者も積極的に受け入れて治療を提供しております。
進行性難治性の間質性肺炎に対しても、クライオバイオプシー等も含めた精密な診断法と先進的な薬物治療法を用いた積極的な診療を行っています。
当院は救急患者受け入れが都内随一であることから、誤嚥性肺炎患者の入院も多いが、早期からの嚥下訓練、社会的調整を行い、QOLを重視した対応を行っております。

救急科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①161070xxxxx00x：は「薬物中毒(その他の中毒) 」による入院
②160100xx99x00x：は「頭蓋・頭蓋内損傷」による入院
③161060xx99x0xx：は「詳細不明の損傷等」による入院
④160870xx99x00x：は「頸椎頸髄損傷」による入院
⑤160690xx99xxxx：は「胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む)」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①32.18歳、②74.89歳、③49.16歳、④66.61歳、⑤77.16歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　3.81日（当院　2.95日）、②　8.18日（当院　4.47日）、③　3.33日（当院　5.86日）、④　13.56日（当院　12.39日）、⑤　18.81日（当院　15.03日）であった。

急性薬物中毒や軽症頭部外傷等の急性期疾患の入院加療を行っております。
近年は高齢者が脊椎圧迫骨折をきたして入院し、転院調整を必要とする
ケースが増えてきており、入院期間が延長する傾向にあります。

泌尿器科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①110080xx991xxx：は「前立腺の悪性腫瘍 手術なし 前立腺針生検法」による入院
②110070xx03x0xx：は「膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用等」による入院
③11012xxx020x0x：は「上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等」による入院
④110420xx02xx0x：は「水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等」による入院
⑤11013xxx04xxxx：は「下部尿路疾患 膀胱結石、異物摘出術 経尿道的手術等」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①71.18歳、②74.69歳、③65.33歳、④66.94歳、⑤60.43歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　2.54日（当院　3.24日）、②　7.13日（当院　9.88日）、③　5.67日（当院　6.04日）、④　4.13日（当院　5.88日）、⑤　5.53日（当院　6.65日）であった。

当科ではロボット支援下前立腺全摘術やロボット支援下腎部分切除術、腹腔鏡下腎摘除術など体に優しい手術を積極的に行っております。

眼科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①020110xx97xxx0：は「白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼」による入院
②020220xx97xxx0：は「緑内障 その他手術あり 片眼」による入院
③020110xx97xxx1：は「白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼」による入院
④020200xx9710xx：は「黄斑、後極変性 手術あり 水晶体再建術等」による入院
⑤020160xx97xxx0：は「網膜剥離 手術あり 片眼」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①75.03歳、②69.91歳、③72.12歳、④68.50歳、⑤56.85歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　2.76日（当院　3.00日）、②　5.79日（当院　3.17日）、③　4.95日（当院　3.24日）、④　6.49日（当院　5.71日）、⑤　8.97日（当院　9.20日）であった。

コロナ感染拡大の影響で水晶体再建術は原則日帰り手術で行っている。短期入院手術は全身合併症、周術期の管理能力を踏まえ適応を判断している。

小児科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①110310xx99xxxx：は「腎臓又は尿路の感染症」による入院
②060380xxxxx00x：は「ウイルス性腸炎」による入院
③180030xxxxxx0x：は「その他の感染症(真菌を除く) 」による入院
④040100xxxxx00x：は「喘息」による入院
⑤080270xxxx0xxx：は「食物アレルギー」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①1.36歳、②4.06歳、③1.78歳、④3.87歳、⑤4.89歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　13.00日（当院　7.69日）、②　5.86日（当院　4.91日）、③　10.76日（当院　5.91日）、④　6.46日（当院　6.77日）、⑤　2.44日（当院　2.37日）であった。

2020年度の小児科入院治療の患者数上位5疾患は、新型コロナウイルス感染症の流行により、これまでの年と大きく様変わりした。急性期の呼吸器感染症が減り、尿路感染症と消化管感染症の患者が多くなった。また小児アレルギー性疾患である気管支喘息と食物アレルギーも多い。これらの疾患以外には、高度に専門的医療技術を必要とする小児がん(血液がん及び固形がん／脳腫瘍・造血細胞移植治療）・脊髄性筋萎縮症(髄注治療と遺伝子治療）・重症心身障害児（者）の合併症対応・川崎病・小児神経疾患・小児循環器疾患などの入院治療を行っている。

婦人科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①120060xx02xxxx：は「子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等」による入院
②120070xx02xxxx：は「卵巣の良性腫瘍 子宮附属器腫瘍摘出術等」による入院
③12002xxx02x0xx：は「子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等」による入院
④120140xxxxxxxx：は「流産」による入院
⑤120100xx01xxxx：は「子宮内膜症 子宮附属器腫瘍摘出術等」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①44.32歳、②39.79歳、③39.55歳、④35.92歳、⑤37.12歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　6.10日（当院　6.29日）、②　6.16日（当院　6.03日）、③　3.11日（当院　2.97日）、④　2.42日（当院　3.19日）、⑤　7.30日（当院　6.28日）であった。

良性婦人科疾患に対する婦人科手術は、腹腔鏡で対応するものが8割以上と低侵襲化が進んでいる。円錐切除が増加傾向にある。

脳神経外科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①160100xx99x00x：は「頭蓋・頭蓋内損傷」による入院
②010040x099000x：は「非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外) JCS10未満」による入院
③160100xx97x00x：は「頭蓋・頭蓋内損傷 その他手術あり」による入院
④010040x199x0xx：は「非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外) JCS10以上」による入院
⑤010070xx9910xx：は「脳血管障害 手術なし 動脈造影カテーテル法(選択的に造影撮影)」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①58.23歳、②66.45歳、③75.72歳、④79.90歳、⑤67.35歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　8.18日（当院　13.28日）、②　18.86日（当院　23.62日）、③　9.68日（当院　15.45日）、④　22.35日（当院　25.86日）、⑤　3.29日（当院　2.06日）であった。

当院は救急車を多数受け入れており、脳神経外科では頭部外傷や脳卒中により入院される方が多いです。
頭部外傷や非外傷性頭蓋内血腫（高血圧性脳内出血など）であっても意識状態がよく手術の必要性のない方も多く、急性期治療ののち自宅退院やリハビリテーション病院に転院されています。
軽症、重症を問わず、急性期治療に加えて早期からのリハビリテーションを行い、早期の社会復帰を目指して積極的に治療を行っております。

肝胆膵外科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①060160x001xxxx：は「鼠径ヘルニア 15歳以上 鼠径ヘルニア手術等」による入院
②060050xx02xxxx：は「肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む) 肝切除術1区域切除等」による入院
③060330xx02xxxx：は「胆嚢疾患(胆嚢結石など) 胆嚢摘出術等」による入院
④060335xx02000x：は「胆嚢炎等 胆嚢摘出術等」による入院
⑤06007xxx010x0x：は「膵臓、脾臓の腫瘍 膵頭部腫瘍切除術等」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①69.41歳、②68.34歳、③57.56歳、④57.11歳、⑤71.13歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　4.86日（当院　5.36日）、②　15.58日（当院　15.28日）、③　6.41日（当院　7.68日）、④　7.23日（当院　8.68日）、⑤　25.67日（当院　28.07日）であった。

DPC診断群分類では表の様になりますが、総計で主なものは胆嚢炎ないし胆石症他150例、ヘルニア100例、肝腫瘍73例、胆膵腫瘍37例です

整形外科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①160800xx01xxxx：は「股関節・大腿近位の骨折 人工関節置換術等」による入院
②070230xx01xxxx：は「膝関節症(変形性を含む) 人工関節置換術等」による入院
③07040xxx01xxxx：は「股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む) 人工関節置換術等」による入院
④160760xx97xx0x：は「前腕の骨折 手術あり」による入院
⑤160835xx01xx0x：は「下腿足関節周辺の骨折 骨折観血的手術等」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①81.52歳、②74.80歳、③67.74歳、④50.41歳、⑤45.05歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　25.09日（当院　37.76日）、②　23.36日（当院　27.85日）、③　21.03日（当院　26.95日）、④　5.18日（当院　5.84日）、⑤　20.22日（当院　28.00日）であった。

当科では、股関節骨折に対する人工骨頭置換術、変形性膝関節症、変形性股関節症などに対する人工関節置換術の患者数が多い。人工骨頭置換術は主として救急入院した高齢者の股関節骨折に対して行うため、年齢、在院日数が比較的長く、他施設転院になることが多いが、人工関節置換術は待機的手術で、クリニカルパスにより比較的短期間で自宅退院することが多い。

食道胃外科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①060020xx02xxxx：は「胃の悪性腫瘍 胃切除術等」による入院
②060010xx01xx0x：は「食道の悪性腫瘍(頸部を含む) 胸腔鏡下食道悪性腫瘍手術等」による入院
③060020xx99x0xx：は「胃の悪性腫瘍 手術なし」による入院
④060010xx99x40x：は「食道の悪性腫瘍(頸部を含む) 手術なし 化学療法ありかつ放射線療法なし」による入院
⑤060150xx03xxxx：は「虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わない等」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①71.03歳、②68.73歳、③73.46歳、④67.91歳、⑤33.86歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　19.04日（当院　21.35日）、②　32.17日（当院　41.62日）、③　10.73日（当院　9.75日）、④　9.31日（当院　11.26日）、⑤　5.44日（当院　5.38日）であった。

食道癌、胃癌の外科治療、化学療法、放射線療法、緩和ケアを中心に行っています。また腹部救急疾患にも対応しています。早期癌から進行癌まで、また全身リスクの高い症例に対応が可能です。

大腸肛門外科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①060035xx010x0x：は「結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 結腸切除術等」による入院
②060150xx03xxxx：は「虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わない等」による入院
③060210xx99000x：は「ヘルニアの記載のない腸閉塞」による入院
④110050xx97x10x：は「後腹膜疾患 その他手術あり 化学療法等」による入院
⑤110050xx97x00x：は「後腹膜疾患 その他手術あり」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①66.79歳、②41.50歳、③64.12歳、④60.25歳、⑤58.81歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　16.19日（当院　14.34日）、②　5.44日（当院　6.54日）、③　9.08日（当院　10.73日）、④　23.76日（当院　18.63日）、⑤　8.65日（当院　10.25日）であった。

結腸癌および直腸癌のいずれにおいても平均年齢が高い患者が多く、また併存疾患も多くなるために在院日数もやや多めなるが安全に日常生活に復帰できるように対応している。また虫垂腫瘍に関しては東日本でほぼ唯一の専門施設となっている腹膜偽粘液腫に対しての精査加療目的の患者が多く当院の特筆すべき特徴となっている。

総合診療感染症科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①040081xx99x0xx：は「誤嚥性肺炎」による入院
②110310xx99xxxx：は「腎臓又は尿路の感染症」による入院
③180010x0xxx0xx：は「敗血症 1歳以上」による入院
④180030xxxxxx0x：は「その他の感染症(真菌を除く)」による入院
⑤070510xx99xxxx：は「痛風、関節の障害(その他)」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①87.00歳、②78.15歳、③80.27歳、④68.53歳、⑤86.38歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　20.51日（当院　28.53日）、②　13.00日（当院　17.13日）、③　19.20日（当院　28.73日）、④　10.76日（当院　13.87日）、⑤　11.97日（当院　18.77日）であった。

当科は高齢者を診療する頻度が高いため、高齢者の感染症として多い誤嚥性肺炎や腎臓または尿路の感染症を診療する機会が多いです。また感染症の中でも重症である敗血症の患者さんを多く診療しています。

糖尿病・内分泌代謝科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①10007xxxxxx1xx：は「2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く) インスリン製剤(注射薬に限る)」による入院
②10007xxxxxx0xx：は「2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く)」による入院
③040081xx99x0xx：は「誤嚥性肺炎」による入院
④100040xxxxx00x：は「糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡」による入院
⑤100190xx99x1xx：は「褐色細胞腫、パラガングリオーマ 手術なし 化学療法」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①66.08歳、②60.69歳、③87.67歳、④51.63歳、⑤54.33歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　14.60日（当院　14.35日）、②　11.26日（当院　10.81日）、③　20.51日（当院　14.63日）、④　13.33日（当院　15.70日）、⑤　8.31日（当院　9.24日）であった。

当科では、糖尿病の総合的な診療（合併症を含む）とともに、1型糖尿病に対する先進的治療や希少疾患を含めた内分泌疾患、肥満症の専門的診療に積極的に取り組んでいます。

耳鼻咽喉科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①030230xxxxxxxx：は「扁桃、アデノイドの慢性疾患」による入院
②030240xx99xxxx：は「扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎」による入院
③030150xx97xxxx：は「耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり」による入院
④100020xx010xxx：は「甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術等」による入院
⑤030300xx01xxxx：は「声帯の疾患(その他) 喉頭腫瘍摘出術等」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①23.85歳、②34.08歳、③56.67歳、④60.15歳、⑤54.29歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　7.94日（当院　8.85日）、②　5.63日（当院　7.00日）、③　7.20日（当院　6.46日）、④　8.50日（当院　8.30日）、⑤　4.62日（当院　5.53日）であった。

職業歌手等、声のプロフェッショナルも含めて声帯ポリープや声帯結節などの症例が多く、音声外科手術として喉頭微細手術や喉頭枠組み手術を施行している。小児のアデノイド増殖症や扁桃肥大に対するアデノイド切除術及び口蓋扁桃摘出術、成人の慢性扁桃炎に対する口蓋扁桃摘出術や睡眠時無呼吸症候群に対する咽頭形成術などの症例が多い。扁桃周囲膿瘍や急性喉頭蓋炎などの咽喉頭の重症感染症は原則緊急入院とし、薬物治療や気道や全身管理の管理を行っている。また、頭頸部の病変に対する頸部外切開手術や外耳中耳病変に対する顕微鏡手術、慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、鼻中隔彎曲症などに代表される鼻疾患に対しては鼻内内視鏡手術を行っている。

腎臓内科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①110310xx99xxxx：は「腎臓又は尿路の感染症」による入院
②110280xx9900xx：は「慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全」による入院
③110280xx9901xx：は「慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 人工腎臓」による入院
④040081xx99x0xx：は「誤嚥性肺炎」による入院
⑤110260xx99x0xx：は「ネフローゼ症候群」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①75.20歳、②66.35歳、③69.55歳、④86.12歳、⑤61.67歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　13.00日（当院　15.59日）、②　11.04日（当院　11.45日）、③　14.01日（当院　11.15日）、④　20.51日（当院　24.69日）、⑤　20.56日（当院　41.80日）であった。

慢性腎臓病 (CKD) は増加の一途を辿り、総透析患者数は増え続けている（全国で約34万人）。末期腎不全に至らないよう初期の腎炎やネフローゼ症候群の段階で適切に腎生検を行って確定診断を行い、科学的根拠に基づき治療を進め、腎障害の進行を抑制している。尿路感染症、特に急性腎盂腎炎は、敗血症・多臓器不全に陥ることがあるため、積極的に入院加療を引き受けている。急性腎不全や溢水に伴う心不全は救急医療の対象であり、迅速に受入れ、緊急透析も含め適切な治療を実施している。

神経内科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①010060x2990401：は「脳梗塞 3日以内かつJCS10未満 エダラボン RankinScale0～2等」による入院
②010230xx99x00x：は「てんかん」による入院
③010060x2990201：は「脳梗塞 3日以内かつJCS10未満 脳血管疾患等リハ等 RankinScale0～2等」による入院
④010060x2990411：は「脳梗塞 3日以内かつJCS10未満 エダラボン 水頭症等 RankinScale0～2等」による入院
⑤010061xxxxx0xx：は「一過性脳虚血発作」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①69.11歳、②67.00歳、③68.78歳、④74.07歳、⑤67.54歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　15.64日（当院　20.36日）、②　7.48日（当院　18.38日）、③　15.54日（当院　19.22日）、④　17.35日（当院　27.57日）、⑤　6.36日（当院　6.62日）であった。

東京都脳卒中急性期医療機関であり、入院症例の約半数が急性期脳梗塞症例です。2020年度の脳梗塞入院総計は246でした。転帰は、自宅退院41%、リハビリ転院38%、療養型病院転院12%、その他の転院3%、死亡6%でした。

膠原病内科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①070560xx99x00x：は「重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患」による入院
②040081xx99x0xx：は「誤嚥性肺炎」による入院
③070470xx99x0xx：は「関節リウマチ」による入院
④110310xx99xxxx：は「腎臓又は尿路の感染症」による入院
⑤070560xx99x01x：は「重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 その他の真菌感染症」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①60.69歳、②85.63歳、③75.57歳、④78.82歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　15.28日（当院　21.38日）、②　20.51日（当院　17.11日）、③　15.90日（当院　10.36日）、④　13.00日（当院　13.09日）であった。

関節リウマチや全身性エリテマトーデスをはじめとするリウマチ膠原病診療にかけては多くの経験と実績があります。難治例や合併症症例、および周辺領域の診療も積極的に行っております。国内外の新しい知見もとりいれながら、保険診療を大きく逸脱することの無いよう努めております。

新生児科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①140010x199x0xx：は「妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 2500g以上」による入院
②140010x199x1xx：は「妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 2500g以上 中心静脈注射等」による入院
③140010x299x0xx：は「妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 1500g以上2500g未満」による入院
④140010x299x1xx：は「妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 1500g以上2500g未満 中心静脈注射等」による入院
⑤140220xxxxxxxx：は「耳の疾患(その他)」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①0.00歳、②0.00歳、③0.00歳、④0.00歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　6.13日（当院　9.28日）、②　10.91日（当院　13.48日）、③　11.19日（当院　12.96日）、④　21.72日（当院　33.00日）であった。

新生児科の入院患者は、新生児期に発症する呼吸障害・仮死・低血糖・黄疸などの疾患や早産児、低出生体重児（極低出生体重児や超低出生体重児を含む）が主体であり、当院産科で管理されている妊婦からの出生児が多い。また、HIV、結核、トキソプラズマ、COVID-19等の感染症罹患母体からから出生した児の対応を産婦人科、感染症内科と協力して行っているのも特徴である。

血液内科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①130030xx99x5xx：は「非ホジキンリンパ腫 リツキサン+グラン等」による入院
②130030xx99x4xx：は「非ホジキンリンパ腫 リツキサン」による入院
③130060xx99x4xx：は「骨髄異形成症候群 アザシチジン」による入院
④130010xx97x2xx：は「急性白血病 手術あり 化学療法」による入院
⑤130030xx99x6xx：は「非ホジキンリンパ腫 ベルケイド等」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①67.74歳、②73.86歳、③68.58歳、④49.27歳、⑤63.00歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　20.27日（当院　17.00日）、②　11.14日（当院　12.64日）、③　10.18日（当院　8.00日）、④　38.35日（当院　38.18日）、⑤　14.15日（当院　13.73日）であった。

造血器腫瘍（急性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など）に対する化学療法や自家・同種造血幹細胞移植、再生不良性貧血に対する免疫抑制療法を積極的に実施している。

呼吸器外科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①040040xx97x00x：は「肺の悪性腫瘍 手術あり」による入院
②040200xx01x00x：は「気胸 胸腔鏡下肺切除術等」による入院
③040150xx97x00x：は「肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術あり」による入院
④040020xx97xxxx：は「縦隔の良性腫瘍 手術あり」による入院
⑤040030xx01xxxx：は「呼吸器系の良性腫瘍 胸腔鏡下肺切除術等」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①70.82歳、②40.67歳、③64.60歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　10.83日（当院　12.36日）、②　10.08日（当院　10.97日）、③　29.23日（当院　25.70日）であった。

肺癌（ロボット支援下肺葉切除術、胸腔鏡下肺葉切除術から、拡大・サルベージ手術）、気胸、そのほか、縦隔腫瘍、炎症性肺疾患（肺アスペルギルス症、非結核性抗酸菌症など）、膿胸、胸部外傷など幅広く対応しています。

産科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①120180xx01xxxx：は「胎児及び胎児付属物の異常 帝王切開術等」による入院
②120170x199xxxx：は「早産、切迫早産 34週未満」による入院
③120260xx01xxxx：は「分娩の異常 帝王切開術等」による入院
④120160xx01xxxx：は「妊娠高血圧症候群関連疾患 帝王切開術等」による入院
⑤120170x101xxxx：は「早産、切迫早産 34週未満 帝王切開術等」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①36.51歳、②33.15歳、③34.08歳、④37.38歳、⑤34.17歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　9.45日（当院　10.08日）、②　21.68日（当院　25.81日）、③　9.45日（当院　8.85日）、④　13.06日（当院　11.23日）、⑤　37.20日（当院　24.08日）であった。

地域周産期センターとしての特性から、他院より母体搬送症例あるいは産科的リスクの高い症例を受け入れ、帝王切開分娩となっている症例が多い。切迫早産や妊娠高血圧症の症例も高い割合を占めている。

心臓血管外科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①110280xx02x00x：は「慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 血管移植術、バイパス移植術等」による入院
②050161xx97x1xx：は「解離性大動脈瘤 その他手術あり 中心静脈注射等」による入院
③050180xx02xxxx：は「静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤血管内焼灼術等」による入院
④050080xx0101xx：は「弁膜症(連合弁膜症を含む) 弁置換術等 中心静脈注射等」による入院
⑤050163xx01x1xx：は「非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術 腹部大動脈以外等 中心静脈注射等」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①68.17歳、②65.71歳、③66.29歳、④66.85歳、⑤72.09歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　8.15日（当院　4.65日）、②　29.23日（当院　57.36日）、③　2.74日（当院　4.50日）、④　22.56日（当院　33.54日）、⑤　28.61日（当院　48.00日）であった。

形成外科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①070520xx97xxxx：は「リンパ節、リンパ管の疾患 手術あり」による入院
②160640xx01xxxx：は「外傷性切断 骨折観血的手術等」による入院
③160660xxxx1xxx：は「皮下軟部損傷・挫滅損傷、開放創 自家遊離複合組織移植術等」による入院
④020230xx97x0xx：は「眼瞼下垂 手術あり」による入院
⑤080010xxxx0xxx：は「膿皮症」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①62.40歳、②51.40歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　8.51日（当院　9.15日）、②　16.88日（当院　9.00日）であった。

労災例・日帰り手術などDPC対象外症例の取り扱いが多いが、本データでは除外されている

皮膚科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①080020xxxxxxxx：は「帯状疱疹」による入院
②080010xxxx0xxx：は「膿皮症」による入院
③080006xx01x0xx：は「皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等」による入院
④080090xxxxxxxx：は「紅斑症」による入院
⑤180030xxxxxx0x：は「その他の感染症(真菌を除く)」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①71.90歳、②67.75歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　9.12日（当院　7.90日）、②　12.87日（当院　12.50日）であった。

帯状疱疹・蜂窩織炎については、随時入院を受け入れています。

乳腺内分泌外科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①090010xx010xxx：は「乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術等」による入院
②090010xx02xxxx：は「乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)」による入院
③090020xx97xxxx：は「乳房の良性腫瘍 手術あり」による入院
④090010xx04xxxx：は「乳房の悪性腫瘍 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術等」による入院
⑤090010xx99x0xx：は「乳房の悪性腫瘍」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①59.62歳、②56.00歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　10.30日（当院　9.73日）、②　6.02日（当院　4.48日）であった。

当科の手術はリンパ節郭清を伴わない手術においては、温存手術で約5日程度、乳房切除術で約10日程度の入院期間で対応しております。またリンパ節郭清を伴う手術の場合でも約10日程度です。
当科ではご高齢の方、合併症を有する方など様々な方に対応できる診療体制を有しており、患者様の満足度もさることながら、安全面にも十分に配慮した医療を提供しております。

乳腺腫瘍内科の上位5位までの疾患（治療）を見た指標。
①120010xx99x50x：は「卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし カルボプラチン+パクリタキセルあり等」による入院
②010010xx9903xx：は「脳腫瘍 化学療法なしかつ放射線療法あり」による入院
③090010xx99x8xx：は「乳房の悪性腫瘍 パージェタ」による入院
④090010xx97x0xx：は「乳房の悪性腫瘍 その他手術あり」による入院
⑤070040xx99x2xx：は「骨の悪性腫瘍(脊椎を除く) 放射線療法」による入院

①から⑤の治療を受けた患者の年齢平均は①56.60歳。
また全国的の平均的な入院期間は①　4.34日（当院　5.40日）であった。

外来通院での抗がん剤治療を原則としているが、ハイリスクの抗がん剤治療、高齢者・合併症のある患者の抗がん剤導入は入院で行っている。また、骨転移、脳転移ではしばしばADLが低下するため、入院下で治療および症状管理を行い、家族・地域との在宅療養の調整を行ったうえで退院としている

消化器内科の上位5位までの主要手術を見た指標。
①K7211：は「内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径2センチメートル未満）」の手術
②K688：は「内視鏡的胆道ステント留置術」の手術
③K654：は「内視鏡的消化管止血術」の手術
④K6532：は「内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術（早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術） 等」の手術
⑤K533-2：は「内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術」の手術

①から⑤の手術を受けた患者の年齢平均は①　73.61歳、②　75.99歳、③　66.49歳、④　72.94歳、⑤　58.25歳であった。

大腸ポリープは内視鏡的に切除することで、大腸癌の予防に繋がることが報告されています。比較的大きな大腸ポリープについては、2泊3日の入院で治療を行っています。
胆管結石や膵臓癌などによって、胆管が閉塞・狭窄し胆汁の流れが不良となり、胆管炎や黄疸を呈する場合には、胆道ドレナージを行い胆汁の流出路を確保する必要があります。その中でも、内視鏡的胆管ステント留置術は患者さんにとって最も低侵襲な方法です。
消化管からの出血のため、吐血や下血などの症状のため緊急入院となる場合があり、出血部位を同定し、内視鏡的止血術を行う体制を整えています。
胃癌や大腸癌は、本邦において罹患率・死亡率の高い疾患です。しかし、病変が粘膜内にとどまっている場合には、内視鏡的に癌の部位のみ切除し、完治が可能です。約1週間の入院で内視鏡治療を行います。

眼科の上位5位までの主要手術を見た指標。
①K2821ロ：は「水晶体再建術（眼内レンズを挿入する場合）（その他のもの）」の手術
②K2801：は「硝子体茎顕微鏡下離断術（網膜付着組織を含むもの）」の手術
③K2682：は「緑内障手術（流出路再建術）」の手術
④K2802：は「硝子体茎顕微鏡下離断術（その他のもの）」の手術
⑤K281：は「増殖性硝子体網膜症手術」の手術

①から⑤の手術を受けた患者の年齢平均は①　75.66歳、②　66.08歳、③　70.89歳、④　65.31歳、⑤　51.90歳であった。

水晶体再建術（縫着）、流出路再建術は単独、同時手術ともに原則2泊3日の入院手術で行っている。

循環器内科の上位5位までの主要手術を見た指標。
①K5493：は「経皮的冠動脈ステント留置術（その他のもの）」の手術
②K5951：は「経皮的カテーテル心筋焼灼術（心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの）」の手術
③K616：は「四肢の血管拡張術・血栓除去術」の手術
④K5972：は「ペースメーカー移植術（経静脈電極の場合）」の手術
⑤K5461：は「経皮的冠動脈形成術（急性心筋梗塞に対するもの）」の手術

①から⑤の手術を受けた患者の年齢平均は①　69.75歳、②　63.20歳、③　74.40歳、④　77.85歳、⑤　66.19歳であった。

急性心筋梗塞では緊急で経皮的冠動脈形成術（PCI）を施行し、引き続き心臓リハビリテーションを行い20日程度で退院となっています。経皮的冠動脈形成術（PCI）において薬剤溶出性バルーンで血管の良好な拡張が得られた場合は冠動脈ステントを使用しない事もあります。末梢閉塞性動脈疾患は比較的高齢者で増加しています。新規の完全房室ブロックなどの緊急性の高い徐脈性疾患では一時的ペースメーカーを入れて、落ち着いたところで恒久的ペースメーカーを植え込んでいます。

整形外科の上位5位までの主要手術を見た指標。
①K0821：は「人工関節置換術（膝）等」の手術
②K0461：は「骨折観血的手術（大腿）等」の手術
③K0462：は「骨折観血的手術（前腕）等」の手術
④K0483：は「骨内異物（挿入物を含む。）除去術（下腿）等」の手術
⑤K0811：は「人工骨頭挿入術（股）」の手術

①から⑤の手術を受けた患者の年齢平均は①　72.02歳、②　73.10歳、③　55.50歳、④　48.96歳、⑤　83.41歳であった。

当科では人工関節置換術が多く行われており、膝関節については2019年のデータで東京都内で13番目、股関節は20番目にランキングされている。大腿骨の骨折観血的手術と人工骨頭挿入術は、高齢者の転倒による骨折に対して行われることが多く、在院日数が比較的長く、転院になることが多いが、前腕の骨折は高齢者に限らず全年齢層で行われ、骨折自体、歩行障害を来すものではないため、在院日数、転院率も比較的少ない。

肝胆膵外科の上位5位までの主要手術を見た指標。
①K672-2：は「腹腔鏡下胆嚢摘出術」の手術
②K634：は「腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術（両側）」の手術
③K6335：は「ヘルニア手術（鼠径ヘルニア）」の手術
④K672：は「胆嚢摘出術」の手術
⑤K6951イ：は「肝切除術（部分切除）（単回の切除によるもの）」の手術

①から⑤の手術を受けた患者の年齢平均は①　59.23歳、②　63.74歳、③　74.31歳、④　75.18歳、⑤　72.83歳であった。

手術総数としては胆嚢摘出150例（うち腹腔鏡115例）、ヘルニア手術100例（腹腔鏡53例）、肝切除73例（腹腔鏡17例）、胆・膵切除39例（腹腔鏡4例）です

婦人科の上位5位までの主要手術を見た指標。
①K877-2：は「腹腔鏡下腟式子宮全摘術（内視鏡手術用支援機器を用いて行った場合）等」の手術
②K8882：は「子宮附属器腫瘍摘出術（両側）（腹腔鏡によるもの）」の手術
③K867：は「子宮頸部（腟部）切除術」の手術
④K9091イ：は「流産手術（妊娠11週までの場合）（手動真空吸引法によるもの）」の手術
⑤K877：は「子宮全摘術」の手術

①から⑤の手術を受けた患者の年齢平均は①　47.53歳、②　38.80歳、③　40.91歳、④　36.32歳、⑤　55.57歳であった。

婦人科手術の低侵襲化が定着し、腹腔鏡手術からロボット支援下手術への移行が一部みられる。また子宮内容除去術では手動真空吸引法が導入されている。

大腸肛門外科の上位5位までの主要手術を見た指標。
①K719-3：は「腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術」の手術
②K718-21：は「腹腔鏡下虫垂切除術（虫垂周囲膿瘍を伴わないもの）」の手術
③K7193：は「結腸切除術（全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術）」の手術
④K740-22：は「腹腔鏡下直腸切除・切断術（低位前方切除術）（内視鏡手術用支援機器を用いて行った場合） 等」の手術
⑤K719-21：は「腹腔鏡下結腸切除術（小範囲切除、結腸半側切除）」の手術

①から⑤の手術を受けた患者の年齢平均は①　65.34歳、②　42.14歳、③　69.77歳、④　62.84歳、⑤　60.72歳であった。

結腸癌および直腸癌の手術症例がメインの手術症例となってくるが大部分の症例を低侵襲手術である腹腔鏡手術またはロボット手術によって行っている。特に直腸癌においては積極的に集学的治療を用いることにより永久の人工肛門を極力回避した肛門温存術を行っており、近年はこれをロボット手術によって行うことにより根治性を高く維持しつつ、一方で神経や臓器温存を両立させた手術を行っている。また腹膜偽粘液腫に対する外科治療も東日本におけるほぼ唯一の専門施設として積極的に加療を行っている。

泌尿器科の上位5位までの主要手術を見た指標。
①K8036イ：は「膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（電解質溶液利用のもの）」の手術
②K783-2：は「経尿道的尿管ステント留置術」の手術
③K7811：は「経尿道的尿路結石除去術（レーザーによるもの）」の手術
④K843-4：は「腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術（内視鏡手術用支援機器を用いるもの）」の手術
⑤K773-2：は「腹腔鏡下腎（尿管）悪性腫瘍手術」の手術

①から⑤の手術を受けた患者の年齢平均は①　75.38歳、②　71.33歳、③　66.00歳、④　70.84歳、⑤　76.07歳であった。

当科ではロボット支援下前立腺全摘術やロボット支援下腎部分切除術、腹腔鏡下腎摘除術など体に優しい手術を積極的に行っております。

耳鼻咽喉科の上位5位までの主要手術を見た指標。
①K3772：は「口蓋扁桃手術（摘出）」の手術
②K3932：は「喉頭腫瘍摘出術（直達鏡によるもの）」の手術
③K3892：は「声帯ポリープ切除術（直達喉頭鏡によるもの）等」の手術
④K4002：は「喉頭形成手術（筋弁転位術、軟骨転位術、軟骨除去術）等」の手術
⑤K6261：は「リンパ節摘出術（長径3センチメートル未満）」の手術

①から⑤の手術を受けた患者の年齢平均は①　27.35歳、②　59.00歳、③　43.50歳、④　67.00歳、⑤　63.64歳であった。

声帯ポリープや結節に対する手術は顕微鏡を用いた喉頭微細手術を、2泊3日の短期入院で行っている。喉頭癌や下咽頭癌にしても早期に発見可能であれば、内視鏡下にレーザー切除術の適応となり、最短2泊3日で治療可能である。慢性中耳炎等に対する鼓室形成術や鼓膜形成術は、可能な限り低浸襲で行っており、2泊～3泊4日で治療可能である。口蓋扁桃摘出術に関しては術後出血のリスクが十分に減少し、術後経口摂取が十分可能となるまでの入院として約1週間である。鼻疾患に対する鼻内内視鏡手術は、出血予防等の目的で術後3日前後専用のパッキング材（ガーゼやスポンジなど）を留置し、抜去後出血がなければ退院可能で、入院は平均7日程度である。甲状腺疾患の手術例も多く、入院期間は1週間前後である。

食道胃外科の上位5位までの主要手術を見た指標。
①K529-21：は「胸腔鏡下食道悪性腫瘍手術（頸部、胸部、腹部の操作によるもの）」の手術
②K718-21：は「腹腔鏡下虫垂切除術（虫垂周囲膿瘍を伴わないもの）」の手術
③K7211：は「内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径2センチメートル未満）」の手術
④K655-22：は「腹腔鏡下胃切除術（悪性腫瘍手術）」の手術
⑤K6552：は「胃切除術（悪性腫瘍手術）」の手術

①から⑤の手術を受けた患者の年齢平均は①　67.77歳、②　33.86歳、③　71.44歳、④　69.93歳、⑤　77.00歳であった。

食道癌、胃癌以外にも腹部救急疾患にも対応しています。栄養や在宅に向けての連携にも力を入れています。

脳神経外科の上位5位までの主要手術を見た指標。
①K164-2：は「慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 等」の手術
②K1781：は「脳血管内手術（1箇所）」の手術
③K178-4：は「経皮的脳血栓回収術」の手術
④K164-5：は「内視鏡下脳内血腫除去術」の手術
⑤K1692：は「頭蓋内腫瘍摘出術（その他のもの）」の手術

①から⑤の手術を受けた患者の年齢平均は①　77.55歳、②　64.37歳、③　78.82歳、④　62.93歳、⑤　65.31歳であった。

より侵襲の少ない手術が求められており、カテーテルによる脳血管内治療や内視鏡手術が増加の傾向にあります。
特にくも膜下出血や脳梗塞といった脳卒中に対しては発症早期の治療が必要であり積極的にカテーテル治療を行っております。
高齢者に多い慢性硬膜下血腫では、外科治療に加え併存症の治療や在宅を目指した短期間の歩行訓練等の積極的なリハビリテーションを実施しており、高齢であっても多くの方が回復されています。
頭蓋内出血に対しては救命のための開頭手術をおこなったり、条件が整えばより低侵襲の内視鏡による血腫除去術を行っています。外科治療後はできるだけ早期のリハビリテーションも開始し、その後の状態の安定に寄与しています。
脳腫瘍に対する外科治療も積極的に行っておりその後の化学療法も行っております。

呼吸器外科の上位5位までの主要手術を見た指標。
①K5131：は「胸腔鏡下肺切除術（肺嚢胞手術（楔状部分切除によるもの））」の手術
②K514-23：は「胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術（肺葉切除又は1肺葉を超えるもの）等」の手術
③K514-21：は「胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術（部分切除）」の手術
④K5143：は「肺悪性腫瘍手術（肺葉切除又は1肺葉を超えるもの）」の手術
⑤K514-22：は「胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術（区域切除）等」の手術

①から⑤の手術を受けた患者の年齢平均は①　41.77歳、②　69.88歳、③　72.31歳、④　77.43歳、⑤　69.36歳であった。

低侵襲手術として、早期肺癌に対してロボット支援下肺葉切除術を導入しました。徐々に症例数が増加しています。従来どおりに、完全胸腔鏡下肺葉切除術も行っています。また、炎症性肺疾患（非結核性抗酸菌症）、気胸や縦隔腫瘍にも完全胸腔鏡下手術を行っています。一方、進行肺癌などに拡大手術を行い、根治的抗がん剤放射線照射後のサルベージ手術も行っています。

心臓血管外科の上位5位までの主要手術を見た指標。
①K6121イ：は「末梢動静脈瘻造設術（内シャント造設術）（単純なもの）」の手術
②K5522：は「冠動脈、大動脈バイパス移植術（2吻合以上）」の手術
③K617-4：は「下肢静脈瘤血管内焼灼術」の手術
④K616-41：は「経皮的シャント拡張術・血栓除去術（初回）」の手術
⑤K5601ニ：は「大動脈瘤切除術（吻合又は移植を含む。）（上行大動脈）（その他のもの）」の手術

①から⑤の手術を受けた患者の年齢平均は①　67.70歳、②　69.23歳、③　64.75歳、④　68.83歳、⑤　62.55歳であった。

産科の上位5位までの主要手術を見た指標。
①K8982：は「帝王切開術（選択帝王切開）」の手術
②K8981：は「帝王切開術（緊急帝王切開）」の手術
③K9062：は「子宮頸管縫縮術（シロッカー法）」の手術
④K8881：は「子宮附属器腫瘍摘出術（両側）（開腹によるもの）」の手術
⑤K861：は「子宮内膜掻爬術」の手術

①から②の手術を受けた患者の年齢平均は①　36.54歳、②　35.13歳であった。

分娩中に緊急帝王切開で対応する症例、予定帝王切開で対応する症例が増加している傾向にある。

形成外科の上位5位までの主要手術を見た指標。
①K628：は「リンパ管吻合術」の手術
②K0172：は「遊離皮弁術（顕微鏡下血管柄付きのもの）（その他の場合）」の手術
③K0882：は「切断四肢再接合術（指）」の手術
④K0152：は「皮弁作成術・移動術・切断術・遷延皮弁術（25平方センチメートル以上100平方センチメートル未満）」の手術
⑤K020：は「自家遊離複合組織移植術（顕微鏡下血管柄付きのもの）」の手術

①の手術を受けた患者の年齢平均は①　62.00歳であった。

労災例・日帰り手術などDPC対象外症例の取り扱いが多いが、本データでは除外されている

乳腺内分泌外科の上位5位までの主要手術を見た指標。
①K4763：は「乳腺悪性腫瘍手術（乳房切除術（腋窩部郭清を伴わないもの））」の手術
②K4762：は「乳腺悪性腫瘍手術（乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴わないもの））」の手術
③K4765：は「乳腺悪性腫瘍手術（乳房切除術（腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの）・胸筋切除を併施しないもの）」の手術
④K4741：は「乳腺腫瘍摘出術（長径5センチメートル未満）」の手術
⑤K4764：は「乳腺悪性腫瘍手術（乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴うもの（内視鏡下によるものを含む。）））」の手術

①から③の手術を受けた患者の年齢平均は①　61.60歳、②　56.00歳、③　52.43歳であった。

当科の手術はリンパ節郭清を伴わない手術においては、温存手術で約5日程度、乳房切除術で約10日程度の入院期間で対応しております。またリンパ節郭清を伴う手術の場合でも約10日程度です。
当科ではご高齢の方、合併症を有する方など様々な方に対応できる診療体制を有しており、患者様の満足度もさることながら、安全面にも十分に配慮した医療を提供しております。

腎臓内科の上位5位までの主要手術を見た指標。
①K6121イ：は「末梢動静脈瘻造設術（内シャント造設術）（単純なもの）」の手術
②K7211：は「内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径2センチメートル未満）」の手術
③K6147：は「血管移植術、バイパス移植術（その他の動脈）等」の手術
④K616-41：は「経皮的シャント拡張術・血栓除去術（初回）」の手術
⑤K664：は「胃瘻造設術（経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。）」の手術

①の手術を受けた患者の年齢平均は①　69.00歳であった。

血液透析実施上、ブラッドアクセスの設置は極めて重要であり、当院では心臓血管外科の協力により毎年多くの内シャントを造設しているほか、シャント不全に陥った症例に対して再造設や PTA などの処置を実施している。また、急性腎不全の原因が尿路の狭窄や閉塞である場合には、泌尿器科に依頼して尿管ステントを挿入することもある。

膠原病内科の上位5位までの主要手術を見た指標。
①K7211：は「内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径2センチメートル未満）」の手術
②K142-4：は「経皮的椎体形成術」の手術
③K0841：は「四肢切断術（下腿）」の手術
④K654：は「内視鏡的消化管止血術」の手術
⑤K718-21：は「腹腔鏡下虫垂切除術（虫垂周囲膿瘍を伴わないもの）」の手術

①の手術を受けた患者の年齢平均は①　74.50歳であった。

新生児科の上位5位までの主要手術を見た指標。
①K9131：は「新生児仮死蘇生術（仮死第1度のもの）」の手術
②K9132：は「新生児仮死蘇生術（仮死第2度のもの）」の手術
③K2762：は「網膜光凝固術（その他特殊なもの（一連につき））」の手術


①の手術を受けた患者の年齢平均は①　0.00歳であった。

ハイリスク妊婦の出産においては、産科と新生児科の協力のもと適切な周産期管理がなされており、新生児仮死蘇生術の適応症例は少ない状況である。また、眼科との連携のもと未熟児網膜症に対する網膜光凝固術を行っている。