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初期研修
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各診療科カリキュラム

循環器内科カリキュラム

臨床医の基礎として、循環器内科での研修期間に身につけてもらいたいこと

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急性心筋梗塞、肺塞栓症、大動脈解離の3大胸痛疾患、慢性心不全の急性増悪、発作性上室性拍などの頻脈、完全房室ブロック、洞不全症候群などの徐脈、弁膜症、心筋症、心筋炎、感染性心内膜炎、末梢動脈疾患の診断と治療を学ぶ。心電図、負荷心電図、ホルター心電図、心エコー、冠動脈CT、心臓核医学検査、心臓カテーテル検査の理解と参加を求める。冠動脈危険因子など生活習慣の改善指導と適切な薬剤使用を身につける。月水金のカンファレンスでは、心臓カテーテル結果、新入院、重症症例について検討する。木は心臓リハビリテーション、薬剤、看護、栄養、退院後の医療体制を含めた総合的な討論を行い、病棟回診ではVSCANを使用する。

 廣井

呼吸器内科カリキュラム

豊富な症例数から、結核を含む感染症・肺がん・呼吸不全など幅広い呼吸器疾患を診療できる

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主要症候である咳嗽・喀痰、呼吸困難、胸痛、喀血などに対する的確な診察方法を学ぶ。肺炎、肺がん、喘息、COPD、間質性肺炎など代表的な呼吸器疾患に関する必要な知識を習得するとともに、鑑別診断の手順、画像読影を基本に各種検査の方法と解釈、そして適切な治療法を修得する。週 2~3回行われるカンファレンスでこれらについての適切なプレゼンテーション能力を身につける。急性呼吸不全患者も多く、気管内挿管や人工呼吸管理、胸腔穿刺などの手技も多数例経験可能である。また、卒前教育では学ぶ機会の少ない結核患者の診断診療を実際に経験できるのも大きな特徴である。さらに国際共同治験をはじめ、複数の臨床試験に参加し研鑽を積むことが可能である。

教育責任者
泉 信有
第四呼吸器内科医長 

消化器内科カリキュラム

患者の視点に立った全人的な医療の提供、消化器病全般の知識と技能の習得、質の高い医療の実践

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当科では消化管疾患、肝臓疾患、胆膵系疾患、消化器がん薬物療法にわたる消化器病全体の研修が可能である。臨床・研究の各専門領域に習熟した上級医(医師、フェロー)の指導の下、後期研修医は入院・外来・救急診療における診断・治療方針の決定・その遂行に第一線で当たっている。研修医はそれらチームの一員として疾患を幅広く経験し、診療技術を習得していく。目標として、(1)各疾患の病態生理、治療の基本から最先端までの理解、(2)内視鏡・超音波など各種検査の適応や特徴的な所見の習得、(3)カンファレンスや抄読会を通じ、臨床における疑問点の解決方法や EBM の考え方の習得、が挙げられる。

 柳瀬

腎臓内科カリキュラム

内科臨床の基本から腎臓・透析領域の高度医療まで、優れた臨床医となるために必要なすべてを研修できる!

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まず内科臨床の基本(患者に対する接遇、問診、診察、臨床的問題点の整理等)を徹底して指導。専門分野では、糸球体腎炎やネフローゼ症候群、急性腎不全、慢性腎不全、透析導入、糖尿病性腎症、腎間質障害、電解質異常など幅広く研修。透析室での維持透析導入、緊急透析のほか、病理との合同腎生検カンファランスにも参加。CV挿入など臨床で必須の様々な実技も履修。
腎臓内科は他の内科系領域との接点が多いので、専門領域だけでなく一般内科医としての素養も十分培える。臨床カンファランス/回診や抄読会以外に、勉強会、地域内での研究会・講演会も数多く企画され、腎臓学全般についてしっかり研鑽できるプログラムとなっている。

糖尿病内分泌代謝科カリキュラム

糖尿病を中心として内分泌代謝疾患の診断、治療、マネージメントを学び、臨床研究に親しむ

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当科での初期研修の目的は、内分泌代謝疾患全般について診断、治療、マネージメントを学び、実践的な力をつけることである。
特に、糖尿病は生活習慣病の一つとして重要な疾患であり、種々の合併症をきたし、他の生活習慣病を伴うことも多い。初期研修では、糖尿病とともに高血圧、脂質異常症、肥満、内分泌疾患、電解質異常などについて研修する。また、症例検討会や抄読会に参加し症例や疾患に対する理解を深め、生活習慣病教室などの患者教育により慢性疾患のマネージメントについても学ぶ。さらに臨床研究や研究所との共同研究に触れることもできる。重要な症例や臨床課題については研究会や学会での発表を期待する。

 梶尾

血液内科カリキュラム

国内有数の豊富な症例数と多様な症例を通して、医師に必要な基本的臨床能力を身に付ける

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血液疾患は全身疾患であり、内科医としての総合的な力量が要求される。様々な造血器腫瘍、造血障害、止血血栓などの血液疾患を広く経験し、鑑別診断および治療を行い、免疫抑制状態での全身管理を遂行できる医師を養成する。

代表的な血液疾患の鑑別診断ができる。
  • 血算および自ら目視した血液像を解釈できる。
  • 骨髄穿刺、生検ができる。
  • 代表的な血液疾患の疾患概念と特徴を理解し診断できる。
血液疾患に対する基本的な治療ができる。
  • 化学療法を理解し遂行できる。
  • 合併症に対する支持療法を遂行できる。
  • 免疫不全における感染症をマネジメントできる。
  • 適切な輸血療法を行える。

膠原病内科カリキュラム

全身性疾患である膠原病の研修は、多くの診療科に関わる知識が必要であり、将来あらゆる分野に役立つ

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当科で入院治療するリウマチ・膠原病の症例数は、全国でも有数で、難治例や急性病態の紹介が多い。代表的な膠原病である関節リウマチは全国に70万人おり、日常的な疾患といえる。熱、筋・関節症状、または臓器障害をみた初診医が“膠原病かもしれない”と思う機会は結構あり、原因を特定しにくい熱性病態に出会ったとき、膠原病を疑ってみることが診断の早道である。膠原病は全身性疾患である為、総合内科的な診断能力が求められる。SLE一つをとってみても病態は多彩である。多臓器の障害の関連を分析するときも、膠原病の診療経験を役立てることができる。どの分野に進む人にも、当科の研修が将来の診療に活かされると思われる。

 金子礼志

神経内科カリキュラム

神経学は細部に宿る / God is in the details

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近未来、神経学はどう変わるでしょうか。
画像検査の人工知能診断やGWSによる遺伝性疾患診断など、digital化が可能な領域は医師を凌駕するツールが普及するでしょう。他方、臨床医が働きかけて症例から引き出すアフォーダンス、五感を駆使した生態学的知覚としての神経学は自動化され得るでしょうか?
知識と体験は異なるものです。初期研修医のうちに生の神経学に触れることが大切です。意識障害、失語症、不随意運動、cerebellar ataxiaとsensory ataxia、前庭障害・・・、考えながら診ればsense of neurologyが降臨してくる。内科系は勿論、外科や小児科志望のあなたにも。

総合感染症科カリキュラム

医師として必須の、感染症の診かたを身につける

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感染症は、市中感染症、院内感染症として、多くの診療分野でも診断治療に関わる。こうした感染症診療を行う上で必要な、内科の一般診療の知識とともに、感染症の診断、治療、感染対策の論理的な考え方や実践をベッドサイドでの研修を通して習得することを目標とする。期間は4週間で、総合診療・感染症科入院症例やコンサルテーション症例を通して行う。日常業務として入院症例プレゼンテーションを日々行い、その際に到達状況を確認する。

習得目標:
1.適切な症例プレゼンテーションの実施
2.論理的な診療記録の記載
3.発熱患者の診療に対する考え方の理解
4.各種抗微生物薬の特性の理解
5.感染症の治療評価方法の理解
6.グラム染色の的確な実施、解釈
7.感染症に関する検査の適切な理解、抗菌薬の選択
8.感染対策の理解と実践

 大曲

エイズ治療・研究開発センター(ACC)カリキュラム

HIV診療では国内随一のセンターで他施設では経験出来ない多彩な日和見疾患と最先端のHIV治療を学ぶ!

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ACCは薬害エイズ被害者救済の一環として平成9年に設立された。入院患者数および外来患者数ともに日本最大であり、HIV感染症に対する高度かつ最先端の医療を行っている。HIV感染症は世界三大感染症の一つであり、国内でも患者数が増加している重要疾患であるが、臨床研修でHIV診療を経験できる施設は国内にはほとんどない。当科での臨床研修の目標は、HIV感染症とそれに合併する多彩な日和見疾患の診断・治療を経験する事はもちろん、免疫不全を背景と して発症する一般感染症診療の基本について学ぶ事である。HIVでは感染症以外にも多種多様な疾患を同時合併しうる ため、系統だった診療アプローチを症例毎に学んで頂きたい。

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教育責任者
照屋 勝治
臨床研究開発部長

総合診療科カリキュラム

診断が確定されない段階で診療を行う機会が豊富にある

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外来診療と入院診療の両方を行う。ほとんどの患者は当科が関わる時点で主病態に対する診断が定まっておらず、これが当科の際立った特徴である。診断が確定されない段階でも精度の高い診療を行えるようになることを目標とする。どんな症状、診療領域、経緯、社会背景であっても、病態や診断名が不明確な患者にひとまず対応し、診察・精査によってそれらが確定していくプロセスを十分に経験するために必要とされる知識・知恵・技術・態度・コミュニケーションスキルを、業務の中で身につけることが研修の中核である。当科の財産は、指導医との十分な対話・ディスカッションにあるといえる。研修医の皆さんが日々向上する様にサポートしたい。

 稲垣

救急科カリキュラム

救急科初期診療ことはじめ -救急患者の初期診療に必要なアプローチ法を身につける-

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  • 救急患者の状態を把握し、不安定な場合には呼吸・循環を安定化する能力
  • 一見安定化しているように見えて、実は重篤である(もしくは後に重症化する)症例を見逃さない能力

の養成を計12 週間の研修期間の主たる目標とする。当院は年間約11,000台の2・3次救急搬送を受け入れ、多種多様な救急患者が来院するが、当科の研修はこういった救急搬送患者の初期診療を行う事が中心となる。一般化された救急初期診療のアプローチ法を用いて数多くの症例を経験し、ベッドサイド及びカンファレンスにて上級医からフィードバックを受け、更に高規格マネキンを用いた初期診療シミュレーション実習を定期的に行うことで上記2目標の達成を目指す。また希望者には外因性疾患を中心とした病棟管理や集中治療を4週間経験できる。

 教育責任者
小林 憲太郎
第二救急科医長

一般・腹部外科カリキュラム

プライマリ・ケアを身につけ、一般外科のみならず外科系他科を目指す場合の基礎を学ぶ

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このカリキュラムではコアプログラム8週は外科にて清潔操作、創傷処置の基本・周術期の全身管理・手術適応の考え方など の基礎的な事項を学ぶ。外科選択の4週は、コアプログラム研修で不足した消化器外科各グループ(上部、下部、肝胆膵、 乳腺内分泌)における専門的な内容を履修し、外科専門医取得に必要な疾患と手術を担当する。この外科選択の研修はレジデント研修(外科、心臓血管外科、呼吸器外科)の1 ~2年間を加えたローテーションにより、外科専門医必要症例数のほぼ100%が確保できるようにローテーションを組むことも可能である。

 山田和彦

食道胃外科カリキュラム

消化器外科は『手術』という最大の武器を持つだけではなく、『全身管理』も習得できる

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上部消化器疾患(食道癌、胃癌)を中心に診療にあたっている。もちろん腹部緊急疾患(虫垂炎、イレウス、消化管穿孔他)にも対応。その内容は、外科手術(開腹、開胸、内視鏡外科手術)はもちろんだが、周術期管理、栄養管理、 発表や研究など多岐に渡る。研修内容は、病棟を中心に、一般的な管理(処置、オーダー、CVやPICCの挿入)から、 総合力が求められる周術期管理、基本手術手技(開腹、内視鏡手術のカメラ持ち、縫合練習)、化学療法の実際などが中心となり、学会発表やカンファレンスでの指導も行われる。また希望者は免疫染色や統計処理などの研究も学ぶこと も可能である。

 山田和彦

大腸肛門外科カリキュラム

良性悪性を問わず、基本的な手術から超高難度手術まで、予定・緊急手術を含めて幅広く経験できる

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大腸・小腸は癌 ・リンパ腫などの悪性疾患のみならずUC・クローン病などの炎症性腸疾患を含む極めて多様な病態を呈する臓器で、 直腸・肛門はさらに機能・QOLにも関係する非常に複雑な臓器である。 だからこそ最良の治療学 は最良の診断学の上に成立するとの考えから診断学も重要視している。治療対象は大腸癌が中心で大部分を腹腔鏡下に行っているが、当科の特徴は腹膜悪性疾患や直腸癌局所再発といった他施設で切除不能とされる病態でも積極的手術により治癒を目指すもので、癌専門施設を含め全国から患者さんが来院。当該分野においては国際的なネットワークを構築して治療にあたっている。

 清松

肝胆膵外科カリキュラム

外科手術の基本から肝胆膵高難度手術まで経験できます

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肝胆膵外科では、様々な肝胆膵領域の疾患を担当する。代表的な手術として、良性疾患である胆石、胆嚢炎に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術や、肝臓癌、転移性肝癌に対する肝切除術、胆道、膵頭部腫瘍に対する膵頭十二指腸切除術、膵体部腫瘍に対する膵体部腫瘍に対する膵体尾部切除術がある。また肝切除、膵切除でも一定の適応下に、腹腔鏡下手術を行っている。鼠経ヘルニアの手術当科で担当し、前方アプローチならびに腹腔鏡下ヘルニア修復術を学ぶことができる。これらの手術を行うための基本的な知識、治療方法選択の考え方、手術方法、術後管理方法を総合的に研修可能なカリキュラムを組んでおり、指導医とともに学ぶことができる。また、時期が合えば膵島移植術を学ぶこともでき、貴重な研修が可能な外科領域である。

 竹村

乳腺センターカリキュラム

乳癌診療を通して固形がん治療の最先端を学ぶことができます。EBM、研究を通して学際的な能力を身に着けられます

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乳癌は女性のがんの中でもっとも頻度の高い悪性腫瘍です。診療においては EBM を重視し、腫瘍の分子生物学、診断、予防、治療、緩和ケアからサバイバーシップまで、固形がん患者の診療に必要なすべての側面を学ぶことができます。ま た、NCGM の他の診療科や部門との連携を通して、若年者や高齢者、合併症のある患者など、複雑な病態のマネジメントを学ぶことができます。研究にも力を入れており、希望者にはテーマを与え、学際的な能力を身に着けられるよう指導します。

心臓血管外科カリキュラム

外科医にとって必要な血管操作・重症症例管理・チーム医療を知り、そして学ぶための研修として

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心臓血管外科は外科学の中でもとりわけ機能外科であり、失われた機能を手術によって回復させることを主眼としている。そのための術前診断、手術適応、集学的治療体系的の学習に重点を置き、手術手技と周術期管理にチームの一員として参加する、臨床経験に重点をおいた研修となる。心臓血管外科だけでなく、全てのジャンルの外科を目指す研修医にとって、基礎となる血管の扱い方を習得でき、開胸操作や小血管手術は習熟の程度により術者として経験することができる。外科医療に必須であるチームとしての医療の大切さを経験し、その重要性を認識できるように臨床研修指導を行っている。

 宝来

呼吸器外科カリキュラム

オールマイティーな呼吸器外科医養成を目標としつつ、まずはその基礎をつくる初期研修

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呼吸器外科医が扱うべき全ての疾患に対して、その診断治療をするための十分な知識と技量を兼ね備える呼吸器外科医養成の基礎をつくる初期研修。肺癌、縦隔腫瘍以外にも結核、非結核性抗酸菌症、真菌症、膿胸等、感染性疾患の手術症例を経験することができる。術式は完全胸腔鏡下の肺葉切除や区域切除から拡大手術まで幅広く行っている。特に肺癌は手術のみではなく毎週行われる呼吸器内科・放射線科との3科合同カンファレンスで集学的治療も習得できる。胸部外傷の緊急手術も経験する。手術には助手として参加し、切開・縫合・結紮などの基本的な技術を習得する。気胸や肺部分切除などは習熟の程度により術者を経験することができる。

教育責任者
長阪 智
呼吸器外科診療科長 

脳神経外科カリキュラム

神経疾患の病態を理解しその診断と治療を基礎から学ぶ―そして実力のある脳神経外科専門医をめざそう!

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当科はナショナルセンターおよび特定機能病院としてあらゆる中枢神経系疾患に対して積極的に対応している。救命救急センター併設のため、重篤な脳血管障害や頭部外傷などの比率が高いが、従来より脳腫瘍に対しては手術・放射線・化学療法などあらゆる治療体制が整っている。海外との交流も多く国際的な感覚を持つ人材育成にも重点をおいている。
年間手術件数は約300 件で、症例に応じて血管内治療も積極的に行っている。特に最近では脳梗塞超急性期の血栓回収術も科を挙げて積極的に取り組み良好な成績を得ている。当科は日本脳神経外科学会の基幹施設として認定されており、総合力に富んだ当院での初期・後期研修を経て、是非とも実力のある脳神経外科専門医を目指して欲しい!

 教育責任者
井上 雅人
脳神経外科診療科長

泌尿器科カリキュラム

尿路性器系疾患に対する基本的知識の習得と診断、治療における初期診療の研修

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副腎、腎、尿路系、前立腺を中心とした悪性腫瘍の診断から治療まで、手術治療、化療、放射線等総合的に行っている。これらの基本的知識の習得とプライマリーケア、実践的診療と手術手技の研修を行う。当科の特徴は最先端のロボット支援手術や腹腔鏡手術を中心とした低侵襲治療を積極的におこなっていることであるが、研修中にはこれらの手術への参加を通じて、泌尿器科疾患の管理法について理解を深め、一般臨床で遭遇する泌尿器科的問題点に対する対応法を習得することを目標とする。初期研修カリキュラムは、泌尿器科専門医をめざす場合は臨床研修2年間のうち20週間を選択できるが、多様な組み合わせの研修コースにも対応が可能である。

 教育責任者
宮嵜 英世
泌尿器科診療科長

麻酔科カリキュラム

多彩な手術症例を通して麻酔管理のながれを理解し、安全に配慮した全身管理の知識と手技を習得する

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当科の研修では、1)生理学・薬理学等の基礎医学から手術室麻酔での臨床医学の知識を得ると共に、2)手術室麻 酔で実施される基本的な手技を習得し、3)麻酔管理の安全性を向上させている考え方について理解を深めることが目標である。具体的には、呼吸循環管理、疼痛管理、救急蘇生、栄養代謝管理などの全身管理を遂行するための知識と、静脈確保、気道確保・気管挿管、腰椎穿刺などの必須手技、そして多数のスタッフが協働する手術室の安全管理手順を 習得する。当院では低侵襲手術から高侵襲手術までの幅広い手術術式・緊急手術症例管理、重度の合併症を有する患者管理を経験でき、麻酔科研修施設としての教育環境に恵まれている。

 長田理

皮膚科カリキュラム

頻発皮膚疾患の一般的知識を修得し、基本的な皮膚科的手技をマスターすることを当面の目標とする

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皮膚科専攻を希望する初期研修医の場合、コアプログラム以外の36週の内、20週を皮膚科研修にあてる。皮膚科専従の20週で幅広い皮膚疾患を網羅することは困難であるため、まず頻発皮膚疾患についての診断・治療・生活指導を行い得る知識を修得し、手技的にも基本的なものに限定して完璧にマスターすることを当面の目標とする。この後、5年間の後期研修によりさらに皮膚疾患への知識を網羅し、より専門的な手技を修得していく。当院は日本皮膚科学会認定専門医基幹施設(旧制度における主研修施設)であり、当院での研修のみで皮膚科専門医取得が可能である。

 玉木

整形外科カリキュラム

整形外科の基礎を学び、外傷の初期治療から基本的な手術手技、術前術後の管理を習得する

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筋骨格系の外傷や変形に起因する疾患群は一般臨床の場で頻繁に遭遇するが、これらのプライマリーケアから専門的な治療までの過程を通して、基礎的知識と診療手技を習得するのが目的である。年間約800件の手術を行っており、専門性の高い人工関節手術を始め、骨折の内固定手術から関節鏡視下手術までその種類は多岐にわたる。研修医は入院患者を担当し、専門医の指導の下、手術を始め骨折のギプス固定や脱臼整復などすべての治療に参加する。週 1 回研修医を対象に基礎的な整形外科知識についてマンツーマンの指導をしている。研修期間中に可能な限り小手術を執刀し、教育的な症例に関して他施設との合同研究会でプレゼンテーションを担当する。

 桂川

眼科カリキュラム

将来、眼科を志望する研修医だけでなく、眼疾患と関連深い診療科を目指す研修医を対象としたプログラム

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眼科を志望する研修医、眼疾患と深く関連する診療科を目指す研修医を対象にした、4週間の選択カリキュラムである。 特に脳神経疾患に伴う眼疾患、HIV関連の眼感染症、眼窩底骨折、甲状腺眼症、自己免疫疾患に伴うぶどう膜炎、糖尿病網膜症、高血圧性網膜症など、各専門科と連携して治療に取り組めることを目標としている。さらに、日本眼科学会専門医研修カリキュラムに準拠した最長20週間のカリキュラムが用意されている。具体的には、各種検査の目的、診察の手順、診断の進め方を理解し、患者の診察を単独で行えることを目標とする。また希望者は、豚眼を使った手術研修や3Dハイビジョンシステムを使った手術教育の体験が可能である。

 永原

耳鼻咽喉科カリキュラム

耳鼻咽喉科領域の知識や技術の習得にとどまらず、 医師としての基本的な資質も身につける

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当科は耳、鼻、口腔・咽頭、喉頭、気管、食道、頭頸部と広範囲の領域の多彩な疾患について、新生児から老人まで診療する科である。4週間カリキュラムは将来他科を志望する研修医が耳鼻咽喉科領域の基礎的事項を学ぶ事を中心とし、診療科重点コースは専門医を目指す研修医が耳鼻咽喉科診療の基礎的技術を身につける内容となっている。単に知識や技術の習得にとどまらず、患者と接する医師としての基本的な資質も身につける。外来や病棟での診療に加え、多くの手術に参加する事で耳鼻咽喉科・頭頸部外科の臨床経験を積む。カンファレンス、抄読会、症例検討会などを通して最新の知識の習得にも努め、学会発表も積極的に行う。

 田山

形成外科カリキュラム

スーパーマイクロサージャリーの世界へようこそ!一緒に世界最先端の技術を駆使した再建手術をしましょう

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当科は「0.5mm未満の血管吻合技術:スーパーマイクロサージャリー」を駆使した再建手術が特色で、臨床修練にきている外国人医師とともに世界最先端の再建手術に参加してもらいます。基本的な創傷管理・外傷治療・縫合手技は豊富な症例を通して習得します。腫瘍切除術などの執刀はもちろんのこと、可能な限りマイクロサージャリー・スーパーマイクロサージャリーも練習してもらい、実際に微小血管吻合を行ってもらいます。外国人医師がいることが多いので、日常診療場面での英語でのディスカッションがあるほか、ローテーション期間中に1本以上の英語論文報告をしてもらいます。(注:すぐに慣れていくので英語が苦手でも大丈夫です)

 山本匠

リハビリテーション科カリキュラム

脳神経・運動器・循環・呼吸・嚥下機能まで広く総合的に診て改善を目指す

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リハビリテーション医学では、中枢神経系の可塑性や、運動機能の改善、心臓から末梢血管までの循環機能、呼吸機能、 嚥下機能などに対応している。リハビリテーションは後遺症に対する訓練ではなく、急性期病院においても、この多病 時代の患者を総合的に診てさまざまな治療手段を導入することができ、内科疾患・外科疾患の予後の改善に関与することが出来る。研修面では、当院では他のリハ指導施設と比べても特に多彩な症例の経験が可能であり、臨床指導のみな らず、研修医の臨床研究もサポートしている。新宿区の地域医療との連携も密であり、院内・院外両方のチーム医療を体験することが出来る。

 藤谷

小児科カリキュラム

こどもの「総合診療医」になろう!

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こどもは、小さくて、上手に話ができなくて、上手に動けなくても、自分の意思を持つ人間です。常に成長し発達します。全ての臓器疾患があり精神的疾患があります。本プログラムではこどもの正常な成長と発達とその障害について学習します。また感染症・熱性けいれん・気管支喘息やアレルギー疾患・消化器などの日常多く見られる疾患や、新生児疾患・小児がん・川崎病・脳炎脳症・心筋炎・神経筋疾患など重篤な疾患を診療します。多くの診療を通じて、こどもと、こどもをとりまく人や社会や環境も含めて総合的に対応ができ、疾患を持ちながらも成長発達することを配慮できる「総合診療医」となるために必要な知識・技能・態度を修得していきます。

 七野

産婦人科カリキュラム

将来産婦人科を専攻しようとする研修医を対象とした産婦人科研修を行うプログラム

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上級医がマンツーマンで指導を行うことにより、基本的な産婦人科診察法を身につける。婦人科入院患者に対しては上級医とともにチームを作り、受持医の一員として患者の診療にあたる。婦人科腫瘍学、生殖医学、周産期学、女性ヘルスケアについてバランスよく学ぶことが可能である。産婦人科ローテーション中は、月5~6回の産婦人科副当直を勤めることにより産婦人科救急疾患の診断治療に習熟する。研修終了時には開腹による良性附属器腫瘍などの執刀者となるほか、正常分娩の立ち会いができるようになる。また、自験例の症例報告や臨床統計に関する学会発表を行う。

 大石

放射線科カリキュラム

画像診断における検査および読影方法を習得するとともに、放射線科に必要な基礎的事項を網羅的に修練する

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放射線科は全身臓器を対象とし、診断から治療に至るまで多岐にわたる診療を行なっている。放射線診断、核医学、放射線治療の三つの分野から構成され、臨床研修期間においても上述した三つの診療科のローテーションが可能である。本プログラムでは、研修医として必要とされる放射線医学の基礎的な修練を行うとともに、臨床各科の診療において必要となる画像診断分野の基礎的事項の修得に努める。各種モダリティにおける基本的検査手技、読影手法、検査の適応や鑑別診断の考え方なども実地指導やカンファレンスを通じて指導していく。放射線治療分野における悪性腫瘍に対する治療計画等の実地研修も希望により実施できる。

 田嶋

病理診断科カリキュラム

臨床志望者にも病理志望者にも必要な病理学の基礎知識の習得

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診療科重点コースでは、臨床医学としての病理学(外科病理学)を根本的に理解することを重点に研修を行う。実際の業務を通じて、検体取り扱いの基本、所見のとり方、診断にいたる文献参照のコツ、学会発表などの指導が行われ、以後の病理研修継続に資するものである。4週間のローテートカリキュラムは、他のコースを選択した研修医にも短期の病理研修を可能としたものである。希望に応じ将来病理科選択も検討にいれている研修医には全般的な基礎を、将来他科を専門とする研修医には今後の専門に応じた臓器の知識を得ることを中心した研修を行い、病理学に理解のある臨床医の育成を目標とする。

 猪狩

腫瘍診療科カリキュラム

患者の標準治療、緩和ケアから臨床研究、治療開発、ゲノム診療まで。すべてのがん患者に必要な知識を学ぶ。

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2人にひとりががんに罹る時代、いかなる進路に進もうとも、がんは避けて通れない疾患です。総合病院を基盤とするNCGMでは、高齢者、合併症を持った、高度のチーム医療を必要とするがん患者の診療を行っています。免疫チェックポイント阻害薬やゲノム医療など、新たな技術の導入により、幅広い薬物療法の知識、対応を持った医師の養成が求められています。腫瘍診療科の研修では、病棟・外来診療や、多領域・多職種によるさまざまな取り組みに参加しながら、がんの治療開発や臨床研究を通して、日常診療の疑問点から次世代のがん治療を生み出すダイナミックなプロセスを学ぶことができます。当科での研修を通して一緒に成長していきましょう。

教育責任者
山田 康秀
腫瘍診療科診療科長 

集中治療科カリキュラム

重症入室患者のプライマリーケアから全身管理、多職種連携医療を幅広く経験することができる初期研修

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当科は様々な診療科と協調して診療を行う semi-closed ICU であり、高侵襲度手術の術後管理、重症入室患者の全身管理に加え、CCU 機能も担う総合 ICU である。診療科がその専門性に基づき展開する呼吸・循環・代謝・栄養管理を一度に学ぶことができ、特に人工呼吸管理(緊急挿管、安全な離脱と抜管、NPPV)や ECMO、IABP、緊急透析・CHDF などといった一般病棟では経験できない高度医療を経験できる。また、RST(呼吸ケアサポートチーム)や NST(栄養サポートチーム)、RRS(院内急変対応チーム)、そして早期離床・リハビリテーションチームといった多職種連携医療も経験できる。

教育責任者
岡本 竜哉
集中治療科診療科長 

精神科(センター病院)カリキュラム

患者の訴えに耳を傾け、患者に寄り添い、心身両面からの視点を忘れない臨床医の基本姿勢を養成する

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統合失調症、気分障害、認知症など主要な精神疾患の診療だけではなく、コンサルテーション・リエゾン活動を積極的に行っている。せん妄、自殺未遂、症状精神病、身体疾患による精神的苦痛を抱えた患者、精神疾患と身体疾患を合併している患者など、幅広く豊富な症例を経験できる。精神科リエゾンチーム、認知症ケアチーム、緩和ケアチームなどのチーム活動にも参加可能である。本カリキュラムにより、精神症状の捉え方の基本を身につけ、主要な精神疾患の病態と治療法を学ぶことができる。また、患者や家族と向き合う時間を持ち、多職種スタッフや他科との連携を経験することにより、将来の専門科を問わず、臨床力の涵養も期待できる。

 加藤温

精神科(国府台病院)カリキュラム

精神科救急と身体合併症治療を軸として、先進的な精神科診療の実際を総合的に経験する

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千葉県の精神科救急基幹病院に指定されており、積極的に精神科救急及び身体合併症の診療に当たっている。経験できる症例は豊富であり、救急対応から急性期治療、さらには回復期から退院に向けての支援までの様々な局面の診療を経験することが重要と考えている。すべての局面において、多職種の医療スタッフによるチーム医療を実践しており、種々のカンファレンスや地域のスタッフも交えたケア会議などを通じて、チーム医療の重要性を経験して欲しい。重症精神疾患に対する治療であるクロザピン治療や電気けいれん療法も積極的に行っている。また、精神科リエゾンチームによる他科入院患者の精神科的問題に対する対応も経験できる。

 早川