NCGM_kouki2016
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国立国際医療研究センター理事長春日 雅人国立国際医療研究センター病院長中村 利孝研修医・レジデント・フェローを目指す皆さんへセンター病院の目指す「高度総合医療」とは、異なったスキルと考え方を持った専門家集団が、互いに信頼し、能力を十分に発揮し合うことで実現されるチーム医療のことです。「高度総合医療」を担う医師は、深い専門性と幅広いコミュニケーション能力を有し、患者の皆様の立場を尊重しつつ、最先端の医療を実践していく責務があります。当院では、臨床研修医と専門研修医を含めると約250名の若手医師が、ほぼ同数の常勤医および他の医療スタッフとともに、互いに教え教えられる関係の中で、「専門性の獲得とその統合」を目指して、日々研鑽に努めています。「医療と医学への貢献」という高い志を持った若い皆さんの参加を、心からお待ちしています。 エビデンスを自らの手で作り出そう国立国際医療研究センター病院と高度総合医療国立国際医療研究センターは、研修医・レジデント・フェローとして当センターで研鑽を積まれる皆さんを心より歓迎します。当センターは、国の重要な医療の課題を担う「国立高度専門医療研究センター(ナショナルセンター)」として、研修医の皆さんを受け入れている唯一のナショナルセンターです。医師としてその初期研修が重要であることは言うまでもありません。幸いなことに当センターには、臨床能力の高い指導医クラスの医師が多数活躍しており、全員が教育・人材育成に情熱を持って取り組んでいます。従って、当センターの初期研修では、医師として必要な基本技術や患者さんとのコミュニケーションの手法を習得できるのみならず、診断・治療における論理的考え方や全人的国立国際医療研究センターを代表してセンター病院で後期研修を目指す皆様を心から歓迎します。後期研修では、専門分野の医師として必要な診断技術や治療技術を学び、それに磨きをかけるというのが基本です。当センターは、平成27年4月から国立研究開発法人に移行して、研究成果の最大化が求められる法人となりました。従って、臨床研究を志向する人材を育成することも重要なミッションのひとつであり、センター病院の後期研修では、臨床研究の基礎から実際までを学べるプログラムを用意しています。センター病院で後期研修を修了され、各種の医療技術を習得するとともに、エビデンスを自らの手で作り出せる臨床医へと成長して下さい。センター病院では、その他にも国際医療協力、感染症ならびに基礎研究を学べるプログラムも用意しています。これらのプログラムを足場として更に大きく飛躍されることも期待しています。01

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