NCGM_syoki2016
12/24

血液内科選択カリキュラム感染症内科(DCC)選択カリキュラム感染症内科(ACC)選択カリキュラム膠原病内科選択カリキュラム臨床研修指導責任者萩原 將太郎血液内科診療科長臨床研修指導責任者大曲 貴夫国際感染症センター長・DCC科長臨床研修指導責任者菊池 嘉研究開発部長・ACC治療科長臨床研修指導責任者岡 慎一エイズ治療・研究開発センター長臨床研修指導責任者三森 明夫臨床病理指導部長・膠原病内科診療科長11国内有数の豊富な症例数と多様な症例を通して、医師に必要な基本的臨床能力を身に付ける医師として必須の、感染症の診かたを身につけるHIV診療を通し、感染症診療における系統だてた鑑別診断および治療法選択の考え方を学ぶ総合的内科診療に役立つ、リウマチ膠原病の研修血液疾患は全身疾患であり、内科医としての総合的な力量が要求される。様々な造血器腫瘍、造血障害、止血血栓などの血液疾患を広く経験し、鑑別診断および治療を行い、免疫抑制状態での全身管理を遂行できる医師を養成する。1.代表的な血液疾患の鑑別診断ができる。 ①血算および自ら目視した血液像を解釈できる。 ②骨髄穿刺、生検ができる。 ③代表的な血液疾患の疾患概念と特徴を理解し診断できる。2.血液疾患に対する基本的な治療ができる。 ①化学療法を理解し遂行できる。 ②合併症に対する支持療法を遂行できる。 ③免疫不全における感染症をマネジメントできる。 ④適切な輸血療法を行える。当科で入院治療するリウマチ・膠原病の症例数は、全国でも有数で、難治例や急性病態の紹介が多いことも特徴的である。疾患群の総称である膠原病は、全体として希少でなく、関節リウマチは日常疾患ともいえる。さらに熱、筋関節症状、または臓器障害をみた初診医が“膠原病かもしれない”と思う機会は、膠原病の実数よりも遙かに多いので、膠原病科での診療は、総合内科的な考察が多くある。病巣や原因を特定しにくい熱性病態に出会ったとき、膠原病であるかないかの初期判断は診断の早道である。多臓器の障害の関連を分析するときも、膠原病の診療経験を役立てることができる。どの内科分野に進む人にも、当科の研修が意義あるものと信じている。ACCは国とHIV訴訟原告団との間の和解を受け、薬害被害者救済の一環として平成9年に設立された。HIV入院患者数、外来通院患者数ともに日本最大規模であり、夜間休日をふくめ、24時間、HIV感染症に対する高度かつ最先端の専門医療を行っている。ACCにおける臨床研修の特色は、免疫不全宿主に見られる多様な日和見疾患に加え、免疫不全を背景として発症しうる一般感染症全般についても学ぶことが出来る点である。HIV診療は非常に専門性の高い分野であるが、問題が多臓器に渡る多種多様な疾患に遭遇するため、感染症のみならず、広く内科全般の知識を深めると同時に、系統だった内科診療の考え方を学ぶことができる。感染症は、市中感染症(輸入感染症を含む)、院内感染症として、多くの診療分野でも診断治療にかかわる。こうした感染症診療を行う上で必要な、内科の一般診療の知識とともに、感染症の診断、治療、感染対策の論理的な考え方や実践をベッドサイドでの研修を通して習得することを目標とする。期間は6週間で、感染症内科入院症例を通して行う。日常業務として、microbiology roundと入院症例プレゼンテーションを日々行い、その際に到達状況を確認する。習得目標:①適切な症例プレゼンテーションの実施、②論理的な診療記録の記載、③発熱患者の診療に対する考え方の理解、④各種抗微生物薬の特性の理解、⑤感染症の治療評価方法の理解、⑥グラム染色の的確な実施、解釈、⑦感染症に関する検査の適切な理解、抗菌薬の選択、⑧感染対策の理解と実践

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です