NCGM_syoki2016
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14総合診療科選択カリキュラム放射線科選択カリキュラム一般・腹部外科選択カリキュラムリハビリテーション科選択カリキュラム心臓血管外科選択カリキュラム臨床研修指導責任者國松 淳和総合診療科医師外来診療と入院診療の両方を行う。ほとんどの患者は当科が関わる時点で主病態に対する診断が定まっておらず、これが当科の際立った特徴である。診断が確定されない段階でも精度の高い診療を行えるようになることを目標とする。どんな症状、診療領域、経緯、社会背景であっても、病態や診断名が不明確な患者にひとまず対応し、診察・精査によってそれらが確定していくプロセスを十分に経験するために必要とされる知識・知恵・技術・態度・コミュニケーションスキルを、(各論的なレクチャーや教育コンテンツなどではなく)業務の中で身につけることが研修の中核である。当科の財産は、指導医との十分な対話・ディスカッションにあるといえる。診断がわからない段階でも、症状・病態から推論し精度の高い診療を行えるようになることが目標臨床研修指導責任者田嶋 強放射線診療部門長放射線科は全身臓器を対象とし、診断から治療に至るまで多岐にわたる診療を行なっている。放射線診断、核医学、放射線治療の三つの分野から構成され、初期臨床研修期間においても上述した三つの診療科のローテーションが可能である。本プログラムでは、初期研修医として必要とされる放射線医学の基礎的な修練を行うとともに、臨床各科の診療において必要となる画像診断分野の基礎的事項の修得に努める。各種モダリティにおける基本的検査手技、読影手法、検査の適応や鑑別診断の考え方なども実地指導やカンファレンスを通じて指導していく。放射線治療分野における悪性腫瘍に対する治療計画等の実地研修も希望により実施できる。放射線科における基礎的事項を修練するとともに、画像診断検査の基本を習得する臨床研修指導責任者藤谷 順子リハビリテーション科診療科長リハビリテーション医学では、中枢神経系の可塑性や、運動機能の改善、心臓から末梢血管までの循環機能、呼吸機能、嚥下機能などに対応している。リハビリテーションは後遺症に対する訓練ではなく、急性期病院においても、この多病時代の患者を総合的に診てさまざまな治療手段を導入することができ、内科疾患・外科疾患の予後の改善に関与することが出来る。研修面では、当院では他のリハ指導施設と比べても特に多彩な症例の経験が可能であり、臨床指導のみならず、研修医の臨床研究もサポートしている。新宿区の地域医療との連携も密であり、院内・院外両方のチーム医療を体験することが出来る。脳神経・運動器・循環・呼吸・嚥下機能まで広く総合的に診て改善を目指す臨床研修指導責任者矢野 秀朗外科診療科長このカリキュラムではコアプログラム6週は外科にて清潔操作、創傷処置の基本・周術期の全身管理・手術適応の考え方などの基礎的な事項を学ぶ。外科選択の6週は、コアプログラム研修で不足した消化器外科各グループ(上部、下部、肝胆膵、乳腺内分泌)における専門的な内容を履修し、外科専門医取得に必要な疾患と手術を担当する。この外科選択の研修はレジデント研修(外科、心臓血管外科、呼吸器外科)の1~2年間を加えたローテーションにより、外科専門医必要症例数のほぼ100%が確保できるようにローテーションを組むことも可能である。プライマリ・ケアを身につけ一般外科のみならず外科系他科を目指す場合の基礎を学ぶ臨床研修指導責任者保坂 茂心臓血管外科診療科長心臓血管外科領域(心大血管、末梢動脈、静脈リンパ系)の診断、手術適応、集学的治療体系的の学習に重点を置く。加え手術実践と周術期管理、さらには臨床の場に直結できる実用的知識および経験を十分に研鑽し、研究会への症例報告など学術的研修も指導する。また心臓血管外科専門医認定機構の基本概念に即して、医学的に優秀であり社会的に信頼性の高い専門医育成カリキュラムを作成し臨床研修指導を行っている。初期研修はこの第1期にあたり、心臓血管外科専門医の土台となる外科専門医の基礎と、その後の後期研修にスムースに移行できるように2年間で基本手術手技30例以上の術者経験を積めるように配慮する。(詳細は、http://www.ncgm.go.jp/sogoannai/sinnzoukekan/curriculum.html を参照)心臓血管外科医を目指す研修医にとっての“ はじめの一歩”として

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