NCGM_syoki2016
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15呼吸器外科選択カリキュラム脳神経外科選択カリキュラム泌尿器科選択カリキュラム整形外科選択カリキュラム眼科選択カリキュラム臨床研修指導責任者喜納 五月呼吸器外科診療科長呼吸器外科医が扱うべき全ての疾患に対して、その診断治療をするための十分な知識と技量を兼ね備える呼吸器外科医養成の基礎をつくる初期研修。肺癌、縦隔腫瘍以外にも結核、非結核性抗酸菌症、真菌症、膿胸等、感染性疾患の手術症例を経験することができる。術式は完全胸腔鏡下の肺葉切除や区域切除から拡大手術まで幅広く行っている。特に肺癌は手術のみではなく毎週行われる呼吸器内科・放射線科との3科合同カンファレンスで集学的治療も習得できる。胸部外傷の緊急手術も経験する。手術には助手として参加し、切開・縫合・結紮などの基本的な技術を習得する。気胸や肺部分切除などは習熟の程度により術者を経験することができる。オールマイティーな呼吸器外科医養成を目標としつつ、まずはその基礎をつくる初期研修臨床研修指導責任者岡本 幸一郎脳神経外科診療科長当科はナショナルセンター・特定機能病院として高度専門・総合医療を担い、あらゆる中枢神経系疾患に積極的に対応している。3次救命センター併設のため、脳血管障害や頭部外傷の救急疾患に適切に対応できる医師の育成に主眼をおいている。一方、脳腫瘍や脊椎脊髄疾患も多く、特に悪性脳腫瘍の術後放射線治療・化学療法など、包括的な医療体制が整っている。海外交流も多く国際的な感覚を持つ人材を育成することにも重点をおいている。年間手術件数は約330件で、破裂脳動脈瘤や頚部内頚動脈狭窄症等には血管内手術も積極的に行っている。当院は日本脳神経外科学会認定基幹施設として認定されており、後期研修ならびに是非、脳神経外科専門医を目指して欲しい!中枢神経系疾患の病態を理解し、その診断と治療を学び、脳神経外科専門医をめざす!臨床研修指導責任者桂川 陽三整形外科診療科長筋骨格系の外傷や変形に起因する疾患群は一般臨床の場で頻繁に遭遇するが、これらのプライマリーケアから専門的な治療までの過程を通して、基礎的知識と診療手技を習得するのが目的である。年間約600件の手術を行っており、専門性の高い人工関節手術を始め、骨折の内固定手術から関節鏡視下手術までその種類は多岐にわたる。研修医は入院患者を担当し、専門医の指導の下、手術を始め骨折のギプス固定や脱臼整復などすべての治療に参加する。週1回研修医を対象に基礎的な整形外科知識についてマンツーマンの指導をしている。研修期間中に可能な限り小手術を執刀し、教育的な症例に関して他施設との合同研究会でプレゼンテーションを担当する。整形外科の基礎を学び、外傷の初期治療から基本的な手術手技、術前術後の管理を習得する臨床研修指導責任者簑和田 滋副院長・泌尿器科診療科長腎、尿路系疾患、前立腺を中心とした排尿疾患、悪性腫瘍の治療、副腎、性腺系疾患の診断から治療まで、手術治療、化療、放射線等総合的に行っている。これらの基本的知識の習得とプライマリーケア、実践的診療手技の研修を行う。当科の特徴としては副腎疾患の治療、腎癌に対する腎部分切除術、膀胱尿管部分切除術など臓器温存治療、回腸利用尿路再建等、患者のQOLを重視して以前から診療に取り組んできたことがあげられる。初期研修カリキュラムは、泌尿器科専門医をめざす場合は臨床研修2年間のうち基本的に24週間を選択できるが、多様な組み合わせの研修コースにも対応が可能である。尿路性器系疾患に対する基本的知識の習得と診断、治療における初期診療の研修臨床研修指導責任者片井 直達眼科診療科長将来他科を志望する研修医を対象に、眼科疾患の診断から治療までの過程を研修するのが6週間の選択カリキュラムである。特に、脳神経疾患に伴う眼疾患、HIV関連の眼感染症、眼窩底骨折、甲状腺眼症、自己免疫疾患に伴うぶどう膜炎、糖尿病網膜症、高血圧性網膜症等について他科と連携して治療に取り組めることを目標としている。さらに、眼科専門医志向者用には最長24週間のカリキュラムが用意されており、日本眼科学会専門医制度の研修カリキュラムに準拠している。具体的には、細隙燈顕微鏡と倒像鏡の扱いを修得し患者の診察を単独で行えることを目標とする。また希望者は、豚眼を使った手術研修や3Dハイビジョンシステムを使った手術教育の体験が可能である。将来、眼科疾患と関連深い専門科を目指す研修医や眼科専門医志向者のためのプログラム

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