NCGM_syoki2016
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23当センターにおけるキャリアパス国立研究開発法人化にむけて:臨床能力に優れた研究者(Clinically-competent physician scientist)の養成を目指してキャリア専門研修(後期研修)とその先を見据えたキャリアパスを形成する1臨床研究教育集中して取り組める3つの柱199750454035302520151050(人)19981999200020012002200320042005200620072008200920102011201220132014初期臨床研修修了後の進路 国立国際医療研究センター1997─2014センター病院医師のキャリアパス 2015.04.01■研修修了者 ■後期継続者新医師臨床研修制度修了生研修医2年間95名レジデント3年間108名フェロー3年間52名常勤医師204名臨床研修(初期研修)修了者の進路選択当院の臨床研修医の出身大学は様々で、全国津々浦々から優秀な研修医が集まっていますが、2年間の臨床研修を修了した後の進路もまた様々です。引きつづき当院の専門研修(後期研修)プログラムでレジデントになる者の割合は、年度によって異なりますが、概ね30〜50%程度です。残りの者は大学病院に戻る者、他の市中病院に就職する者、研究者の道に進む者、厚労省の医系技官になる者など、様々です。最近では全国的な傾向と同じく、専門研修レベルで大学に回帰する傾向が見られます。当院では研修医のみなさまの将来のキャリアパス選択について、各診療科の医師や医療教育部門スタッフが気軽に相談できる体制をとっています。①センター病院におけるキャリアパス:当センター病院では、臨床研修2年間の修了後、3年間のレジデントコースを用意しています。レジデントプログラムは全国に公開されており、研修医2年生は9月に外部受験者と一緒に選抜試験を受けます。レジデント3年間の研修を修了し選抜試験に合格すると、更に3年間のフェロープログラムに入ることができます。レジデントまたはフェロー研修期間中に優れた評価を受けた者は診療科からの推薦により、研修修了後または研修期間中に常勤医師へ昇任することができます。②センター内の他のキャリアパス:当センターでは、センター病院以外にも、国府台病院、臨床研究センター、国際医療協力局、研究所など、様々な施設があり、本人の希望によって、一般及び専門臨床、臨床研究、医療者の教育研修、国際保健医療協力など、様々なキャリアパスを選択することができます。当院は救急搬入数では全国有数の急性期病院でありながらも大学病院並みの高度先進医療を行う特定機能病院でもあり、市中病院と大学病院との2つの性格を有しています。更に平成27年4月には国立研究開発法人となり、臨床研究センターや研究所を中心に、臨床症例の集積的研究や治験、臨床現場のニーズに根ざした基礎研究(translational research, または clinically-relevant research)を企画し実行できる、臨床能力にも秀でた新しいタイプの研究者を育成することが求められています。18

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