NCGM_syoki2016
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岡本先生の研修医生活1年目はどのようでしたか?まずは大学で勉強していたことと実際の現場の違いは大きさに驚きました。熱が出たときにどうするか、点滴の内容や速度をどうするか、薬の成分は知っていても商品名が分からないといったことが沢山ありました。そのたびに一つひとつ調べましたし、指導医との距離も近いので、時には人に聞くこともしながら覚えていきました。毎日のオーダーをこなすこと、病棟業務に慣れることに必死でしたが、充実した研修1年目を過ごせました。大学時代はどのように過ごしていましたか?将来へ向けた活動としては、国内でも興味のある病院で3週間お世話になったりと自分から積極的に動いていました。それ以外にも、自分は小学生からサッカーを続けていて、大学では部活にも力を注ぎました。今でも休日に病院のフットサルの集まりに出たり、大学時代のサッカー部の試合の応援に行っています。NCGMを選んだきっかけを教えてください大学の先輩が6人もNCGMで初期研修を行っていたこともあり、「人が人を呼ぶ」という言葉を信じて選びました。大学病院で研修を行うことも考えましたが、初期の2年間は大学の外を見たほうがよいというアドバイスをもらい、市中病院に候補を絞りました。人気が高いだけあってNCGMに集まる研修医は優秀な人が多く、刺激になります。2年目になった今の自分はどのように変わったと思いますか?後輩が入ったことで教える立場になり、今までの「先輩に聞けばいい」といった他力本願の気持ちがなくなりました。曖昧にしていた知識をしっかり固めて、整理した状態で後輩に教えられるような先輩になりたいと思っています。2年になってからのほうが勉強に熱が入っているような気がします(笑)。今後の医師としてのキャリア像や自分の専門分野は見えてきましたか?NCGMで各科のローテーションを回るなかで、理想の医師像と思える先生と出会うことができました。厳しくもしっかりと言ってくれる指導も素晴らしいですし、院内でも学会でも多方面で活躍されて多忙なのに、研修医のワークライフバランスを気遣ってくださる先生の視野の広さを見習いたいです。後期研修では耳鼻科へ進もうと決めているので、大学の医局へ入り専門を深めていこうと思っています。大学時代に耳鼻科の医局で感じた「いいな」という気持ちと、NCGMで耳鼻科をローテーションした時に感じたものが同じだったので、自分には耳鼻科があっているんだと確信できました。腫瘍にも興味があるので耳鼻科のなかで自分の専門を広げていきたいと思います。20国立国際医療研究センター病院初期研修医2年岡本 拓也NCGMで多くの人と出会い自分の中にある理想の医師像が固まりましたKEY WORD解説INTERVIEW【病棟業務】NCGMの病棟業務の基本からシステムの利用の仕方、外来についてまとめられたのが「医師必携」。研修医には欠かせない1冊。【研修医の休日】各科のローテーションによってまったく生活サイクルが変わるが、休日はしっかり休んで趣味に没頭するメリハリも大事。NCGMには診療科によってサークルのある科もあるので参加してみよう。【NCGMに集まる研修医】全国24県、36大学から研修医が集まるNCGM。ここでの出会いが一生のつながりになっていくのです。

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