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X線撮影

一般撮影とは

一般撮影

健康診断などの際に、胸のX線写真を撮られた方が多くいらっしゃるかと存じますが、この撮影を総称して一般撮影(単純撮影)と呼んでいます。単純撮影には、胸の撮影以外にも頭の先から爪先まで、あらゆる部位を撮影する事ができます。単純撮影で得られた1枚の写真は、X線が体の中にある骨や空気、臓器などを透過することによって、抽出されていきます。患者さんの状態にも左右され、一概には申し上げられませんが、単純撮影は他の放射線検査と比較して、簡便かつ迅速に画像情報を提供させていただく事が可能となります。従って、病院にお越しになられた際、最初の診断に用いられる最も頻度の高い検査といえます。

X線撮影の流れについて

実際に撮影する際には、診断目的によって、立った状態での撮影や撮影専用台に寝て頂きます。検査内容によっては、何回か体位変換をしていただきながらの撮影もあります。正しい位置での撮影をしていく為にも、お体に触れる事もあります。お体に触れる際は、必ずお声がけいたしますので、ご理解とご協力いただけますようお願い申し上げます。また、撮影する際は、写真がブレないように、息を止めていただくようお声がけさせていただくこともあります。このような状況での撮影となりますので、検査中は患者さんの様子を伺いながら、なるべくご負担にならないよう取り組んで参りますが、お立ちになるのが辛かったり、痛みなどが生じるようでしたら、検査中でも構いませんのでお気軽にスタッフへお声がけください。
患者さんのために少しでもお役に立てますよう、スタッフ一同、単純撮影に全力を注いで対応させていただきますので、撮影される際は、ご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。

例)胸のX線写真の場合

  1. 患者様確認を致します。この際に間違いが無いよう、お名前及び生年月日をお教えいただきます。
  2. 胸のX線写真1ボタンや金属類が撮影範囲内に無いかを確認いたします。必要な場合は検査着等にお着替え頂きます。撮影台にしっかりお胸が着くように位置合わせを致します。その際、広く肺などが写真に写るよう、肩甲骨など写真に入り込まないようしっかりお体の位置を合わせていきます。右の写真のように撮影台を抱え込むような体制をしていただきます。位置合わせの際、患者様によってはお体の保持や体勢に無理があるかもしれません。その際はご遠慮なさらずお教えください。体位の保持が難しい場合、防護衣を着用したスタッフがお体の保持のお手伝いをさせて頂きながら、撮影を行わせていただく場合もございます。
  3. 胸のX線写真2写真を撮影する時、呼吸の合図を行います。胸の写真では広く肺等を見る為、大きく息を吸った状態で撮影いたします。以下のような合図をさせて頂きます。「息を吸って、止めていてください。」「はい、息を楽にしてください。」息を止めている時間はだいたい数秒です。
    胸部撮影では炎症や腫瘍などによる肺野(空気を含んだ肺の部分)、縦隔、軟部組織ならびに 循環(心臓)など の病変の有無の観察などたくさんの疾患の診断に利用されております。
  4. 撮影した写真を確認してブレなどが無い事を確かめて撮影終了となります。

胸のX線写真3 胸のX線写真4

胸のX線写真5 胸のX線写真6

胸のX線写真7 胸のX線写真8

胸のX線写真9 胸のX線写真10

胸のX線写真11 胸のX線写真12

X線撮影においてご注意頂くこと

撮影する際に、その撮影範囲内に不要なものがあると診断の妨げとなります。撮影準備が整い次第、順次お声がけいたします。検査部位の確認を行う際、診断の妨げになるような物がないか確認させていただきます。状況によっては、こちらで用意しております検査着に着替えていただく事に、ご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。また、検査の準備をさせていただく際、更衣室へご案内させていただく事もあります。狭い部屋となっておりますので、なるべくそのような場所で長時間お待ちいただかないよう、注意しておりますが、閉所恐怖症など狭いお部屋が苦手な方などいらっしゃいましたら、お気軽にお声がけください。

「検査時に検査の妨げとなる物の例」

ボタン、ネックレス、ピアス、眼鏡、入れ歯、腕時計、指輪、靴下、ブラジャーなどの下着、厚手のプリントなどの衣類、ズボンのベルト、ファスナー、カイロ、エレキバン、湿布、コルセットなど 。
注:上記のような物が撮影範囲に含まれる際には、外していただく事になります。外された際には、紛失しないようお気をつけください。小物など紛失されそうなものがありましたら、専用の袋をお渡しいたしますので、スタッフにお声がけください。

注意

お子様の撮影について

小さいお子様に対しての撮影でも、専用の固定台を用いたり、撮影室で一人寂しくならないよう側についたり、何より安全面を第1に、スタッフ2名で介助しながら撮影いたします。お父様、お母様によってはご心配で、撮影室内で様子を伺いたい方も多くいらっしゃるかと存じますが、X線撮影となりますので、不要な被ばくを避ける意味でも、原則付き添いの方は待合い廊下でお待ちいただく事になります。時には廊下からお子様の泣き声が聞こえてくるかもしれませんが、我々スタッフにお任せいただけますようお願い申し上げます。

お子様の撮影1 お子様の撮影2 お子様の撮影3

その他の撮影(パントモ撮影)

装置が顔の周りを一回転しながら撮影していきます。狭いところが苦手な方には、辛い思いをさせてしまうかも知れません。万が一閉所恐怖症の方などいらっしゃいましたら、検査前にお声がけください。様子を伺いながら検査をさせていただきます。検査時は、通常立った状態での撮影となります。撮影中は動かないように、目の前の手すりに捕まっていただきます。1回の撮影時間は、それほど長くありませんが、立位保持が困難な方や、車いすの方々には椅子に座ったまま撮影いたします。また、歯の撮影の際、口をやや開いた状態で撮影する事が基本となりますので、マウスピースを噛んでいただきます。口を開くのに痛みが強い方におかれましては、辛い検査になってしまうかと存じます。そのような場合は、こちらから医師と相談させていただきながら、なるべく無理のないように撮影い
たしますので、お気軽にご相談ください。
パントモ撮影では、歯と額関節を1枚の写真として、総合的に観察する目的として利用されます。

パントモ撮影1 パントモ撮影2