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血管撮影検査のご案内

血管造影検査とは

検査はカテーテル施行医(放射線科医・循環器医・脳神経外科医・心臓血管外科医)のほか、カテーテル担当看護師、臨床工学技士、診療放射線技師など様々なスタッフが協力して行います。血管造影検査とはカテーテルという細い管を動脈や静脈に 挿入し、造影剤を注入して撮影する検査です。腫瘍や血管の病気(狭窄・閉塞)の診断を行います。またこの技術を使って腫瘍の栄養血管を塞栓したり、狭い血管を拡張させたりする治療をIVR(Interventional Radiology)といいます。当院では日々進歩している高度なIVRに対応するために用途の違う3機種の血管撮影装置が稼働しています。X線透視装置を用いて、透視下でカテーテルを目的部位まで進め造影剤を注入して連続的かつリアルタイムに目的血管を観察します。 血管造影では2枚の画像をサブトラクション(引き算)して血管のみを描出するDSA(digital subtraction angiography)を行います。

血管造影検査の装置

当院の使用する血管造影装置は、フィリップス社ALLURA XPER FS10/10をはじめ、平成22年7月から新病棟に移転以来、装置3台で稼働しております。当院ではCTとIVRを組み合わせたIVR-CTを導入しています。IVRとCTを併用して行う事により、術中においても3D画像が構築可能となり、腫瘍の位置や血管走行が立体的に把握できるようになります。IVR-CTにより安全確実な治療、手技時間の短縮など多くのメリットがあります。Allura Xper FD10/10の特徴は、大容量のMRC X線管,リフレッシュライトで残像を抑えたフラットディテクタなどの要素技術に,Xperによる装置のカスタマイズ,Xres画像処理,方向別被ばく量表示などの最新技術を組み合わせ,血管造影検査に幅広く対応した装置です。また、シーマンZ0NEマスター造影剤自動注入システムを用い迅速で安全な血管造影が可能です。

血管造影検査の装置1 血管造影検査の装置2 血管造影検査の装置3

造影剤について

造影剤を用いることによってこれらの病変も明瞭に描出され、より正確な診断が可能となります。このため、全身の様々な部位の検査において、造影剤が用いられています。造影剤を注入すると少し身体が熱く感じることがありますが、すぐに消失するので特に心配することはありません。ただし,稀に副作用が生じることがあります。症状としては多いもので吐き気、嘔吐、かゆみ、じんましんなどがあります。検査中から1時間後くらいまでにおこることが多く、程度も軽いものがほとんどですが稀に副作用として、血圧低下や呼吸困難などの症状が出る場合があります。副作用が生じたときにはすぐに適切な処置がとれる体制になっています。

血管造影検査の流れ

  1. 寝台に仰向けに寝ていただき、心電図モニターや酸素飽和度血管造影検査の流れ1モニター、血圧計などを装着します。その後、検査する部位(手首や足の付け根)を消毒し、清潔な布を体全体に掛けます。これ以降は検査終了まで動けませんが、お話は自由にできますので、何かあれば遠慮なくスタッフにお声掛けください。
  2. 検査部位に局所麻酔をし、最初にシースという直径約2mmの細長い管を動脈という血管に挿入します。局所的な麻酔を使用しますが、少し痛みを感じるのはこの時だけで、これ以後は検査終了まで痛みは全くありません。これで検査準備完了です。先端が非常に柔らかく血管を傷つけないようになっているガイドワイヤーを入れたカテーテルをシースに挿入し、動脈の中を進めます。
    シース ガイドワイヤー カテーテル
    シース ガイドワイヤー カテーテル
  3. X線透視画像で確認しながらカテーテルを目的とする場所まで挿入していき、ガイドワイヤーを引き抜いてカテーテルを操作しながら血管の入口に差し込みます。  その状態で造影剤をカテーテル内に注入すると、冠動脈の造影写真が撮れます。この時に痛みを感じることはありません。

    腹部の血管

    心臓の血管 脳の血管
    腹部の血管 心臓の血管 脳の血管
  4. 目的とする部位の造影検査が完了したらカテーテルを抜いて検査終了です。検査にかかる時間は通常10分から15分程度で、入室から退室まで含めても30分程度です。ただし、狭くなった血管を広げたり、腫瘍を栄養している血管の塞栓などの治療の場合は時間は2から3時間に及ぶ場合もあります。
  5. 血管造影検査の流れ2検査が終了したら、最後にシースを抜きます。手首から検査した方は止血バンドを巻き、肘や足の付け根から検査した方は医師が10分程度圧迫止血したのちに専用の止血キットやベルトなどで圧迫固定します。手首と肘から検査した方は車椅子で病室に戻ります。足の付け根から検査した方はベッドで病室に戻り、6時間はベッド上安静となります。

以上がカテーテル検査の主な流れです。

心臓カテーテル検査

心臓カテーテル検査というのは、循環器内科施行による検査で、手首や肘や足の付け根の血管からカテーテルと呼ばれる細い管を入れ、心臓の冠動脈を造影して血管が狭窄や閉塞を起こしていないかを調べる検査のほか、左心室造影検査や、右心カテーテル検査などをあわせて心臓カテーテル検査といいます。 心臓カテーテル検査は直接冠動脈を造影して狭窄血管部位を特定し、この部位の数や場所によって治療方法が決定されます。
代表的な検査である経皮的冠動脈インターベンション(PCI)は、身体に大きな傷をつけることなく狭くなった冠動脈を拡げるために行う治療法です。カテーテルという細い管を入れ、冠動脈の狭くなったところまで進めて治療を行います。先端に風船のようなものがついた管(バルーンカテーテル)を冠動脈の狭くなった部分に挿入し、そこで風船を膨らませることにより血管を押し拡げ、ステントという小さな網目状の金属の筒を血管に置くことにより、狭くなった部分を筒が支えて血管の中が拡がった状態を保持します。

心臓カテーテル検査1 心臓カテーテル検査2

また、慢性肺血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)は、器質化(古い)血栓が肺動脈を慢性的に狭窄・閉塞する病気です。広範囲の肺動脈が狭窄・閉塞すると、肺動脈圧が上昇して心不全を発症します。BPAの場合、先端に風船のように膨らむバルーンがついた特殊なカテーテルを、頸静脈から挿入し、血栓のある場所でバルーンで広げて、血液の流れを確保します。

心臓カテーテル検査3 心臓カテーテル検査4 心臓カテーテル検査5
心臓カテーテル検査6 心臓カテーテル検査7 心臓カテーテル検査8
詳しくは循環器科のホームページ

腹部血管造影

正常肝細胞が肝動脈と門脈から栄養を受けている(肝動脈:門脈=3:7)のに対し、多くの肝腫瘍がほぼ肝動脈から栄養を受けていることを利用し、CTAP(CT during arterial portography:経動脈的門脈造影下CT)やCTA(CT arteriography:動脈造影下CT撮影)を行い、TACE(Transcatheter Arterial Chemo Embolization:肝動脈化学塞栓療法)を施行していきます。(上左:CTAP、上右:CTHA)
また、肝細胞がんに対して血管内にカテーテルという細い管を挿入し、腫瘍を栄養している血管を塞栓して血流を遮断してがん組織を壊死させ、さらに塞栓した血管の末梢には抗がん剤を注入し、同時にがん組織に作用させるものです。
(下左:TAE、下右:TAE 3D)

CTAP CTHA
TAE TAE 3D

脳血管造影

脳の血管も同様に撮影を行うことが可能です。また、脳の血管に何らかの病気、脳血管造影1例えば脳動脈瘤などが発見された場合など撮影に続き治療を行います。方法は、脳動脈瘤の中にやわらかい金属でできたコイルをつめることにより、破裂を防止する、切らない手術です。身体に与える影響が少なく、局所麻酔下でも治療できます。 一般的には、足のつけ根の動脈からカテーテルを挿入してX線透視脳血管造影を行いながら脳の血管にまで到達させて、脳動脈瘤の中にコイルをつめます。コイルはプラチナ製で、瘤の形に合わせて複数のコイルで隙間なく埋めます。
(左:治療前、右:治療後)

脳血管造影 治療前 脳血管造影 治療後

脳梗塞(急性脳動脈閉塞)に対して、欧州ではステント型の血栓回収機器が次々と開発され,臨床応用が始まっています。当院でも同様のステント型リトリーバーを使用しております。このデバイスは、閉塞部位に一時的にステントを展開して,そのままステントを回収することで、ステントごと血栓を除去することが出来ます。

治療前 治療中 治療後
治療前 治療中 治療後
     
治療一か月後 Dyna-CT治療前 Dyna-CT治療前治療後
治療一か月後 Dyna-CT治療前 Dyna-CT治療前治療後

   

詳しくは脳神経外科のホームページ

シャントPTA

血液透析を行うには、まずシャントが必要となります。シャントとは、静脈を動脈に縫い合わせて繋ぐことにより、動脈血を直接静脈に流す手術です。透析患者様の大切なシャントを長期間使用するために、血管造影、シャントPTAを行っています。 シャントが閉塞や狭窄すると、十分な血流が取れず、透析率が落ち時間がかかったりするようになります。長期使用するためには、閉塞や狭窄の早期発見と治療が有効で、シャントPTAが治療の第一選択となります。シャントPTAは、短時間に治療ができるため、シャントの作り直しに比べ身体面の負担が少ない手術です。
詳しくは心臓血管外科のホームページ

シャントPTA1 シャントPTA2 シャントPTA3

検査における安全を保つために

血管造影検査では、検査前及び治療前にタイムアウトを行っております。検査における安全を保つために

医師・専属看護師・放射線技師で、お名前、検査目的、検査に必要な造影剤の有無、種類などを確認させていただいております。検査前にお名前など伺いますことにご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。