メニューにジャンプコンテンツにジャンプ

トップページ > 診療科・部門 > 診療科(内科系) > 糖尿病内分泌代謝科 > 発症早期1型糖尿病に対する免疫修飾療法

発症早期1型糖尿病に対する免疫修飾療法

国立国際医療研究センター病院では、「発症早期1型糖尿病に対する免疫修飾療法」の臨床試験を実施することになりました。

1型糖尿病は、主に「自己免疫」によって膵臓内のインスリン産生細胞(膵島細胞:すいとうさいぼう)が破壊されることによって発症するとされており、発症時には自身の膵島細胞は減少しています。十分に作れなくなったインスリンを補うために、インスリン注射による治療が必要になります。また、発症後も自己免疫による膵島細胞の破壊・減少は続き、自身のインスリンが失われてしまうと治療がとても難しくなり、重度の高血糖/低血糖や合併症の進行に繋がる場合もあります。

そこで、当院では自己免疫による膵島細胞の破壊を阻止し、自身のインスリンを保持する目的で、注射薬剤を用いた免疫修飾療法を開始します。

なお、この臨床試験は当センターの倫理委員会の承認を受けています(承認番号:NCGM-G-002122-00)。

免疫修飾療法ってどんな治療?

免疫修飾療法ってどんな治療?自己免疫による膵島の破壊における主役は、「病原性リンパ球」という血液細胞と言われています。そこで、この治療では病原性リンパ球の働きを抑えるための薬剤を1種類、反対に自己免疫を抑える(膵島の破壊を抑える)はたらきがあると推測されている「制御性リンパ球」を体内で増やすための薬剤を1種類用います。2つとも注射薬ですが、臓器移植や血液疾患の分野ですでに診療で用いられている薬剤であり、新薬を使うわけではありません。お薬の内容については、個別に説明させていただきます。

この治療法は、海外では有効性が示唆されていますが、国内では初の試みとなります。

どのような人が対象となるの?

  • 1型糖尿病と診断されて、1年以内の方
  • ご自身のインスリン分泌が残っている方(空腹時血中Cペプチド:0.3 ng/mL以上)
  • 20歳~65歳の方

この治療を受けるにはどうすればいいの?

上記のような方で、免疫修飾療法を希望される方、また詳しく知りたい方は、かかりつけの医師を通してご相談いただくか、当院の糖尿病内分泌代謝科へ直接ご相談ください。専門の医師により治療法の詳しい説明をします。治療を希望される方には、詳しい検査を行った上で、適応があるかどうかを判断します。

連絡先

中條 大輔(ちゅうじょう だいすけ):主任研究者
センター病院 糖尿病内分泌代謝科
電話番号: 03-3202-7181(代表)、内線2508
メールアドレス: dchujo@hosp.ncgm.go.jp