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小児科
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小児科のホームページにようこそお出でくださいました。

私たちは、東京都都心西部地区の新宿区という地域に深く根差して、この地域の子どもたちとその家族の健康を守るために24時間365日努力しています。それだけでなく、「国際医療」「研究」センターに与えられた使命を果たすべく、日常臨床にとどまらず、国際医療協力や様々な医学研究そして後進の医療関係者の教育に取り組み、世界に目を向け、また将来に目を向けて活動しています。

私たちは、小児科医として「子どもの総合診療医」であることを誇りにしています。

子どもの身体・心理・発育に関し時間的・空間的に全体像を把握し、一般的疾患など日常よくある子どもの健康問題に対応するだけでなく、小児保健や学校保健の地域計画に参加し、乳幼児・学童・思春期を通して健康支援・精神的支援・予防医療を実践しています。多様な考えや背景を持つ子どもと家族に対して信頼関係を構築できるように努めています。子どもに関する社会的な問題を認識し、子どもや家族の代弁者として問題解決にあたるように努めています。私たちは、小児期だけにとどまらず、思春期・成人期も見据えた医療を実践できることを、さらには次世代まで見据えた医療を実践できることを心がけています。

小児科診療科長 第一小児科医長 七野 浩之
2016年11月10日

私たち小児科のご紹介をさせていただきます。

私たちは、当院が1945年に国立東京第一病院として開設された時から続く小児科であり、深く地域に根差して地域の一次から三次までの小児医療を担う基幹病院です。現在常勤医12名(全員小児科専門医)・フェロー及びレジデント13名・心理士3名・保育士1名・チャイルドライフスペシャリスト1名・非常勤医師5名体制で、24時間365日小児医療や小児救急医療に対応をしております。一次・二次医療の入院が必要な急性疾患・慢性疾患に即時に対応することはもとより、時には救命救急センターや集中治療室と協力して高度三次医療・救命医療にも対応をしています。

疾患群としては、多くの感染症・呼吸器疾患は言うまでもなく、超未熟児・極未熟児の診療にあたり、血液疾患や小児がん診療を行い造血幹細胞移植も実施します。川崎病の急性期診療および長期経過観察も盛んに行っています。多くの先天性心疾患の内科診療、けいれん性疾患、重症心身障碍者の総合診療を行い、神経疾患の診療を行っています。子どもの心の問題にも対応しています。

地域医療と社会資源の活用を目指し、地域の小児科医や小児医療担当の皆様の協力のもと活動しています。周辺の保健センターや保育園での健診や診療を行っています。なかでも

しんじゅく夜間こども診療室」は新宿区医師会・新宿小児科医会・新宿区との総合的な協力関係の下に2016年7月1日に国立国際医療研究センター内に開設し、一次救急医療に当たっています。

しんじゅく夜間こども診療室の診療時間

  • 月~金曜日 午後7時から午後10時まで
  • 土・日・祝日・年末年始(12月29日~1月3日) 午後6時から午後10時まで
    (受付時間はいずれも午後9時30分まで)

またそれ以外の時間は私たち小児科が内科的救急医療を行っています。

私たちは国際的な視野を持って小児医療に関わり、ただ一人日本だけが幸せを享受するのではなく、世界中の人々が幸福を享受できる世界を目指しています。国際的な医療水準の改善と、そのための世界に向けての情報発信や国際貢献のために、毎日の臨床と合わせて積極的に国際医療協力に関わっています。今までにもベトナム・カンボジア・ラオス・ミャンマー・モンゴル・インドネシアなど多くの国々の医療関係者・研究者と共同して臨床および研究・教育を行ってきました。また、近年対応を迫られている国際感染症・新興再興感染症についても、当センターの国際感染症センターやエイズ治療・研究センターなどと協力して診療・研究にあたっています。若い研修中の医師に対しても積極的に海外での研修を取り入れ、医師としての早い時期から国際的な視野と見地を涵養することを心がけています。

医療は古くからの先達の絶え間ない努力の積み重ねの上に現在の水準があります。最新の医学情報を常に収集し、世界最高水準の高次医療を目指し、病態・診断・治療法の研究に日夜積極的に参画し、私たちも一つずつその積み重ねに貢献をしたいと考えています。毎年少数ずつではありますが、国際学会での報告や英文国際医学雑誌や和文医学雑誌への論文掲載あるいは医学教科書やガイドラインの執筆を行っています。

近年医療は急速に進化しています。以前に比べて随分と多くのことが変化してきました。今では、より子ども(患者)中心の医療を目指すようになっています。患者と家族のプライバシーに配慮し、小児科医としての社会的・職業的責任と医の倫理に沿って職務を全うするように努めています。子どもを一つの人格として捉え、年齢・発達段階に合わせた説明・告知と同意を得ることに努めています。小児医療における安全管理・感染管理の適切なマネジメントに努めています。医療経済・保険制度・社会資源を考慮しつつ適切な医療を実践します。小児医療にかかわる多くの専門職と協力してチーム医療を実践します。私たちは小児医療に関わるロールモデルとなり、後進の教育に貢献できることを心がけています。