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特色ある治療

下部消化管グループは大腸・肛門・小腸の疾患の中で主に外科手術の対象になるものを専門にしています。
対象疾患としては大腸癌が最も多く、トップレベルの診断・治療を提供しています。

大腸癌以外にも潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患(IBD)、リンパ腫、肉腫、消化管間葉系腫瘍(gastrointestinal stromal tumour(GIST))、カルチノイド、憩室炎など、多岐にわたる腸疾患の治療に携わっており、イレウス(腸閉塞)、腸穿孔などによる緊急手術が多いのも特徴です。

また、虫垂炎やヘルニア、痔核、痔瘻、裂肛などの肛門疾患や直腸脱なども積極的に治療しています。

腹腔鏡手術(低侵襲で正確な手術)

laparoscopic.png腹腔鏡手術には特に力を注いでおり、手術は可及的に腹腔鏡で行っています。

括約筋間切除(究極の肛門温存手術)

surgery.png括約筋間切除は、従来は肛門温存が不可能(永久人工肛門が必要)と考えられた下部直腸または肛門管癌に対し、肛門括約筋の一部を切除することにより肛門の温存を可能とする画期的な術式です。

surgery_for_locally_advanced_or_locally_recurrent_rectal_cancer.png局所高度進展直腸癌とくに局所再発直腸癌においては、施設によっては手術をしない場合があります。しかしながら、ある病院で手術できないと判断されても必ずしもあきらめる必要はありません。

腹膜偽粘液腫(腹膜切除と腹腔内温熱化学療法)

pseudomyxoma.png腹膜偽粘液腫は、典型的には虫垂の腫瘍が破裂(穿孔)して腫瘍細胞が腹腔内に散らばり(播種)、細胞が産生する粘液が腹腔内に貯留する病態をいいます。

※腹膜偽粘液腫・大腸癌腹膜播腫の新規の患者さんは、受診方法を統一させて頂くことになりました。

大腸癌腹膜播腫(腹膜切除)」

腹膜播種大腸癌腹膜播腫は軽度のものであれば、腹膜切除による完全切除により治癒しうると考えられてます。適応となる患者さんの概要は、セカンドオピニオンの欄をご参照ください。PRODIGE 7 trialの結果を考慮し、現在は術中腹腔内温熱化学療法(HIPEC)は併用しておらず、腹膜切除のみで治癒切除を目指します。