前期研修

 国立国際医療研究センター病院初期研修プログラムに基づき2年間の初期研修を行います。外科系研修医で将来脳神経外科を希望する場合は初期2年間で24週間の脳神経外科初期研修を受けることが可能です。総合医コース(救急医)を希望する場合は6週間の脳神経外科研修が必修で、内科系などそのほかの場合でも希望すれば6週間の選択が可能です。

⇒前期研修の感想

初期研修医

後期研修

 将来脳神経外科専門医を取得することを前提としたプログラムです。当科は日本脳神経外科学会A項認定施設であり当科のみの研修で十分その受験資格を取得することが可能です。原則として初期研修を終了した卒後3―5年目の医師を対象としています。当科の特長として救急部、神経内科、放射線科などの関連各科との連携が極めて密であることがあげられます。日常臨床の約6割は脳血管障害や頭部外傷などの救急疾患が中心ですが、従来より脳腫瘍、脊椎脊髄疾患、顔面痙攣などの機能的疾患、特発性水頭症などの診断と治療も積極的に行っています。原則として3年間の脳神経外科病棟研修を行います(1年間の研修も可能です)。まず医師として基礎的なマナーを身につける事、医療業務における責任感を身につける事が大前提であり、その確認のうえで責任ある業務を任される事になります。原則としてレジデント1名に対し指導医が1名つき、man to man指導を徹底しますが、緊急手術等が重なる場合などはこの限りではありません。場合によっては複数の指導医の下で研修することもあります。レジデント1人あたり大体15人前後の患者を受け持ち、検査、診断、治療、手術などすべての指導を受けます。時にかなりの激務となることもあります。この間個人の技量に合わせて順次上級の業務を任される事になります。研修内容は、診断技能、検査技能、手術技能、学会報告技能、論文作成技能などの養成で、初期研修医の指導も加わります。初期研修を他院で行った場合は6週間の救急部へのローテーションは必須ですが、3年コースの場合は希望に応じて成育医療センター(小児脳神経外科)やがんセンター(脳腫瘍の臨床と研究)での最大3ヶ月間の短期研修も考慮します。また国際医療協力に興味のある場合はresident exchange programに基づきベトナムホーチミン市のチョウライ病院脳神経外科での最大3ヶ月間の海外研修も考慮します。その他、研究所からは3ヶ月間の18種類もの研究体験コースが設けられており、学位を目指す道も開かれております。

1.3年間の研修内容の概略は以下のようです。

1年目(3年次)

  脳室腹腔短絡術、頭蓋形成術、穿頭洗浄ドレナージ術、脳室ドレナージ術を術者として確実に行えるようにします。さらに急性硬膜外血腫、急性硬膜下血腫、脳挫傷などの頭部外傷の診断および治療(減圧開頭、血腫除去)に携わります。

2年目(4年次)

  頭部外傷の治療を確実に行えるようにします。手術症例では原則として術者になります。技量に応じて脳内出血の開頭、血腫除去術を開始します。手術用顕微鏡(マイクロサージャリー)の助手につきその操作になれることも目標におきます。

3年目(5年次)

  悪性脳腫瘍、転移性脳腫瘍、円蓋部髄膜腫など表在性脳腫瘍の開頭、摘出術を開始します。能力しだいでは開頭クリッピング術の術者も考慮します。

 

 この後も引き続き当院での研修を希望する場合は5年次の発展時期と位置づけ、術者としての症例を多くこなせるよう格別の配慮をします。また、興味に応じて研究機関や他の医療機関への短期研修、また国際医療協力の一環として発展途上国への短期研修も視野に入れます。

 

2.       臨床教育プログラムとして以下のカンファランスを常時行っています。

脳外入院症例、手術症例カンファレンス   週2

Stroke Conference                 週1回

脳外抄読会                     週1回

脳外リハビリ科合同カンファランス         月2回

神経放射線合同カンファランス        月1回

全職種参加型リトリートカンファランス       月1回

研究所主催セミナー(基礎)           34

国際医療協力局主催セミナー         週1回

 

3. プログラム終了後のコース

    概ね次の3通りの道があります。

@臨床研修指導医に昇格し当科でさらに高度な技術、知識の取得に努め、同時に後輩の臨床研修の指導を行う。またこの過程での実績により技官への昇格も考慮する。脳神経外科専門医を目指す場合(卒後7年目に受験)には最大限のバックアップをする。

A大学や研究機関へ移り臨床や基礎研究を行う。

B他病院へ臨床医として就職する。

脳神経外科後期研修医のコメント

当院脳神経外科での後期研修を考えているみなさんへ

  • 初期・後期研修を終えた立場から・フェロー1年目: 玉井 雄大
  • 充実したプログラムで脳神経外科を基礎からしっかり学ぶことができます。レジデントの段階から積極的に術者として手術に携われ、すでに多くの症例を経験することが出来ました。ぜひ一緒に働きましょう。

    玉井先生

    国立国際医療研究センター病院 脳神経外科にて研修を考えている学生、研修医の方々へ

     

     国立国際医療研究センター病院 脳神経外科は、初期、後期研修を希望される皆さんが十分な研修を行えるように、現在様々な努力をしています。卒後7年目で脳神経外科専門医試験を受験し、また専門医資格取得時には十分な実力を身につけていただきたいと思っています。以下に当科での研修の特徴を挙げさせていただきます。

  • 初期、後期研修のカリキュラム
  •  初期、後期研修を通して、脳神経外科医としての基本となる知識、技術を身につけることができるようカリキュラムを作成しております。脳血管障害、良性脳腫瘍、悪性脳腫瘍、外傷、脊椎脊髄疾患と、脳神経外科全般に幅広く対応できる脳神経外科医の育成を目指しております。初期研修については病院ホームページ、後期研修については当ホームページにて別に掲載しておりますが、さらに詳細について知りたい方はご連絡ください。詳しくご説明いたします。

  • 講義
  •  脳神経外科スタッフによる脳神経外科総論、脳腫瘍、くも膜下出血、脳出血、頭部外傷といった主要脳神経疾患についての講義を研修医に対して行っています。

  • 海外研修
  •  当ホームページ別項目にあるように、当科はベトナム社会主義共和国ホーチミン市にあるチョウライ病院との交流を長く続けており、現在はレジデント交換プログラムにのっとり、両国の若い医師の留学を毎年行っております。発展途上国という、日本や欧米とは違う環境への留学は当センターならではの研修と言えます。

  • 他病院への研修
  •  当センターはナショナルセンターとして成育医療センター、国立がんセンターとのつながりを持ち、希望者に対して短期間のこれらの病院での研修を可能にしています。

  • 休暇について
  •  脳神経外科は一般に休む暇もないほど忙しく、過酷な職業であるというイメージがあるかもしれません。確かに救急患者が多く、緊急手術が手術の多くを占めているのは事実です。また、一日に入院や手術が重なることもあり、つらい時もあります。しかし、我々は、大変な科であるからこそ、休む時にはしっかりと休むべきであるという考えを持っています。年間の休みとしては、原則2週間の夏休み、正月とGWの連休は均等に振り分けるということをしております。さらに、金曜の夜から土日については、当直チーム置き、その他のチームは当直チームに申し送りをすることで、完全に休める体制としています。当直にあたったときのチームは病棟と救急外来と両方をこなすため、大変ではありますが、その分休みのときには完全に仕事から離れ、地方での研修会に参加することもできるし、家族や友人と温泉やスキーに行くこともできます。このような体制をとっているため、他のチームをカバーしあう姿勢もあり、家庭をもつ女性医師にも働きやすい環境ではないかと思います。

     その他にも、改善するべきところはまだあると考えており、これからも研修環境、労働環境はできる限り改善していきたいと考えております。若い医師からの声を大切にし、環境をよりよくすることで、大変な仕事であるけれども、ストレスの少ない、やりがいのある職場にしたいと思っております。我々は若い力が、何よりも科の活力になると考えています。脳神経外科に興味のある方は、ぜひ我々と一緒に働き、ともに成長していければと思いますので、みなさんからのご連絡をお待ちしております。

    お問い合わせ・連絡先

    国立国際医療研究センター病院 脳神経外科
    〒162-8655   東京都新宿区戸山1-21-1
    TEL:03-3202-7181 FAX:03-3207-1038
    脳神経外科医長 原 徹男 E-mail:thara@hosp.ncgm.go.jp

     

    国立国際医療研究センター病院 脳神経外科

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