よくある質問|国立国際医療研究センター病院
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よくある質問

湿布について

貼付剤、パップ剤とも呼ばれ、英語ではPOULtICEといいます。布地に炎症を抑える効果のある薬剤が塗ってあり、痛みや腫れのある場所に貼って使います。塗り薬に比べて手軽でべたつかず、衣服を汚しにくいのが特長です。その反面、長時間貼りっぱなしにするとかぶれることがあるので注意が必要です。

現在市販されているものは、やや厚みがあって、いわゆる温湿布や冷湿布と言われているものと、薄くてはがれにくいテープ剤に分けられます。
冷湿布は、最も一般的に使われています。貼るとひやっとして熱をさます感じがするので、特に急性の炎症がある場合、たとえば打撲や捻挫など外傷に有効です。

温湿布は、貼るとぴりぴりとした刺激があり、暖まる感じがするので、慢性の炎症、たとえば腰や膝の変形などからくる痛みに有効です。刺激が強いので肌の弱い方はさけた方が無難です。

テープ剤は、薄くて関節のような動く場所にも使えるのが特長です。貼っても冷たいとか、熱い感じが少ないので、初めは物足りないかもしれませんが、有効成分は同じように皮膚から吸収されるので、効果は十分です。

膝の痛みについて

膝関節は人体でいちばん大きな関節で、運動のために最も重要な関節です。膝の痛みと言っても非常に多種多様で、ひとくちには言えませんが、若い人では、運動のしすぎ(オーバーユース)や、靱帯、半月板などが原因となっていることが多いです。このような痛みは、運動を休んで、湿布や塗り薬、時には消炎鎮痛剤を内服することでなおることがよくあります。休んでもなおらなかったり、腫れがひかないようなときは、整形外科を受診してください。レントゲンや、 MRIといった精密検査をすることで、原因を調べることが大切です。年輩の方では、膝の痛みは、加齢による軟骨の摩耗によることが多いです。いわゆる変形性膝関節症というもので、男性より女性に多く見られます。減ってしまった軟骨は元には戻らないので、大腿部(ふともも)の筋力を強化したり、サポーターをしたり、湿布や塗り薬、消炎鎮痛剤などを使って症状をうまく抑えることが大切です。

サポーターについて

外傷や炎症による関節の痛みを抑えるためにサポーターを使うことがしばしばあります。サポーターには、関節を圧迫固定して安定させることと、保温によって特に慢性の炎症をしずめるという2つの意味があります。高価なものほどいいとか、きついものほどいいとかいったことはなく、その人それぞれで、また状況によって合うものと合わないものがあります。一般的にはふつうの薬局、薬店で売っているような安価な(約千円以下の)保温用のサポーターでも十分であることが多いです。関節を動かす時に使用し、夜寝るときには外さないとかえって血流を妨げてむくんだりすることがあるので注意が必要です。

サプリメントについて

薬店などに行くと、ビタミンをはじめ、たくさんのサプリメントが売られています。ただ、健康的なバランスのとれた食生活をしていればほとんどの栄養素は不足しないので、特にサプリメントが必要というわけではありません。なかには気休めの意味しかないものもあり、とりすぎでかえって害を及ぼすこともあります。

50代以降の、特に女性ではカルシウムが不足して骨粗鬆症になりやすいので、食事で不足する分を補うことは有効です。関節の変形(摩耗)による痛みに対して、グルコサミンやコンドロイチンが有効だと言われていますが、まだ本当に効果があるかどうか、専門家でも意見がわかれています。サプリメントに頼るよりは、適度の睡眠、適度の運動、バランスのとれた食事といった健康的な生活のほうがより大切です。

消炎鎮痛剤について

よく痛み止めと言われ、痛みを麻痺させて感じなくするというイメージを持たれることがありますが、その作用は痛みの原因となる炎症をしずめることによって痛みを抑えることです。炎症や痛みが強いときは早めに使用すると効果的です。炎症をしずめる作用から、頭痛や発熱に使われることもあります。

通常は食後に内服しますが、坐薬(肛門からさす薬)の方がより即効性があります。副作用として、胃腸障害や肝臓、腎臓障害などがあり、特に胃・十二指腸潰瘍のある人はなるべく避けた方が無難です。長期間内服するとさらに副作用がでやすくなるので、症状がよくなったら早めに中止しましょう。

RICEについて

外傷の際の代表的な応急処置です。

R:Rest(安静)
I:Ice(冷却)
C:Compression(圧迫)
E:Elevation(挙上)

ねんざや打撲、骨折など外傷を負ったときの基本です。
安静とは、体全体を休めるのはもちろんですが、けがをした部分にあて木などをして固定し、局所を動かさないようにすることです。
冷やすのには氷やアイスノンなどを用いますが、直接患部にあてると冷えすぎて凍傷になることもあります。必ずタオルなどをはさんであてましょう。

圧迫には厚手の弾性包帯を用います。適当なサポーターがあればより効果的です。
挙上とは、患部をなるべく高くして、腫れやむくみを抑えることです。

温めるか冷やすか

体のどこかに痛みがあるとき、温めたらいいか、冷やしたらいいかとよく聞かれます。一般的に、打撲や捻挫、骨折など、外傷による痛みは、急性のもので、局所に熱をもつことが多いので、氷や保冷剤などで冷やします。冷やすことによって、腫れを抑えて、炎症が拡がるのを防ぐことができます。逆に、肩こりや膝、腰の変形による痛みのように、慢性的なものは、風呂やカイロなどで温めます。温めることによって、血行がよくなり、筋肉がほぐれることで痛みが楽になります。人によって個人差がありますので、逆にしたほうがいいこともあります。いずれにしても、冷やし過ぎたり、温め過ぎないように注意が必要です。

動かすか安静か

体に痛みがあるときは、痛みがおさまるまで安静にしてから少しずつ動かし始めるのが原則です。特に外傷による痛みの場合は損傷を受けた部分が修復されるまで十分安静にする必要があります。無理に早くから動かし始めると、治るのが遅くなったり、障害が残ったりすることもあります。
反対に、関節や脊椎の変形による痛みの場合は、あまり安静にしすぎるとかえってマイナスになることがあります。人間の体は適度の運動が必要で、動かさないでいると柔軟性や筋力の低下を引き起こすからです。

首や腰の変形に対しては、普段からこまめに体操したり、ウオーキングやプール、軽いスポーツをするよう心がけ、パソコンや車の運転などで長時間同じ姿勢を続けることを避けるようにしましょう。痛みがでてきたら、初めは安静にしますが、ある程度治まったら少しずつ動かし始めた方がいいようです。症状によっては消炎鎮痛剤を使った方がいいこともあります。

肩や膝など関節の変形に対しても、やはり普段から体操したり、歩くことが大切です。痛みがでてきても、関節が固くなるのを防ぎ、筋力を保つための体操はできるだけ続けた方がいいようです。症状によっては消炎鎮痛剤を使ったり、関節に炎症を抑える薬を注射した方がいいこともあります。

代替医療(民間療法)について

西洋医学では、ある疾患に対して、その原因を調べてそれに対して科学的な根拠に基づいた治療をするのが基本ですが、原因がはっきりしなかったり、様々な要因がからみあって症状をおこしている場合などは、治療が難しいことがあります。これに対して、東洋医学を始めとする代替医療とは、民間療法と呼ばれることもありますが、経験的に症状を改善する食品や薬をとることや、痛みをやわらげる処置をしたり、生活習慣を変えることなどによって治療するものです。

整形外科に関係するものでは、体の痛みをとるために接骨院や鍼灸院などで行う施術、はりやきゅう、マッサージなどがこれにあたります。これらの治療法は、誰にでも効くということではなく、個人差があり、人に勧められたからといって、必ずしも自分にも効くとは限りません。いろいろと試してみて、自分に合った治療法を見つけるのがコツです。治療を受けてもよくならなかったり、かえって悪くなるようでしたら、自分に合ってないと考えて、無理をして続けずに他の方法を探した方が無難です。