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診療実績

診療実績 (平成24年度)

概要

総合病院における歯科口腔外科として役割を果たすため、院内外の有病者に対する歯科的治療を行うとともに、各科での治療の特色を理解し、化学療法や手術前患者の口腔内チェック、口腔ケア、および入院患者に対する病棟での口腔ケアを積極的に実践、指導している。平成24年度診療報酬に周術期口腔機能管理が新設された。具体的には、全身麻酔における癌の手術前後に口腔機能管理を行い、手術時のト ラブル防止や誤嚥性肺炎、局所感染の予防を行うこと、また、癌治療を放射線・薬物療法で行う場合、口腔粘膜炎や口腔内感染症等に対する口腔機能管理を癌治 療の支持療法として行うことである。今年度は病院内他科からの新患紹介患者数が800名を超え、今後ますます増加するものと思われる。また地域医療においては口腔外科の高度専門医療施設として新宿区内外の歯科および医科より多数の紹介患者を受け入れている。

平成22年8月より歯科外来は新棟に移転し新たな環境でスタートし、今年度は3年目を迎えたが、すべて個室となった診療室での治療もスムーズに行えるようになり、診療能率もある程度の向上が認められるが、院内の紹介患者の数が多くなり、増加する外来患者への対応が今後の課題となっている。

診療内容および実績

外来診療

新患受診状況(図1、表1)

新患受診状況を図1に示す。新患数は1613名で前年度より100名以上増加した。院内では病棟からの依頼が601名(38%)、外来からの依頼と併せると846名(53%)と院内からの紹介患者数が半分以上を占め、その数は年々増加している。院外からの紹介は新宿区内の歯科医院から132名(8%)、区外からは207名(13%)あり、医科医院からは全部で70名(4%)と若干の増加が認められた。病院内外からの紹介による患者は全体の78%を占めた。

院内からの紹介元を表1に示す。救急科からの紹介が最多となり、昨年度より68名増加した。救急科に入院している患者の口腔管理をルーチン化し、積極的に行っている結果であ ろう。次いで呼吸器内科、外科、消化器内科が続いた。これらの科では、癌治療における周術期口腔管理をスタートしたため、大幅に紹介数が増加した。次い で、膠原病科や血液内科が続いた。これらの科では、顎骨壊死との因果関係が問題になっているビスフォスフォネート製剤を使用するため、顎骨壊死発症リスク の評価や感染巣のチェックおよび口腔ケアの依頼が多数を占める。

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新患受診状況
診療科%診療科%
救急科 124 14.6% 整形外科 15 1.8%
呼吸器内科 110 12.9% 精神科 13 1.5%
外科 75 8.8% 小児科 13 1.5%
消化器科 67 7.9% DCC 11 1.3%
膠原病科 66 7.7% 心臓外科 9 1.1%
血液内科 61 7.2% 形成外科 7 0.8%
ACC 60 7.0% 皮膚科 5 0.6%
脳外科 36 4.2% 泌尿器科 4 0.5%
循環器内科 30 3.5% 内科当直 4 0.5%
腎臓内科 28 3.3% 放射線科 2 0.2%
耳鼻科 24 2.8% 麻酔科 1 0.1%
神経内科 20 2.3% 眼科 1 0.1%
産婦人科 17 2.0% リハ科 0 0.0%
呼吸器外科 17 2.0% 放射線科 0 0.0%
内分泌代謝科 16 1.9%      
総合診療科 16 1.9% 合計 852  
初診時診断(図2)

平成24年度の外来初診患者の疾患別分類を示す。1740例(重複あり)であった。もっとも多いのは歯の疾患(1138例、65.4%)であり、この中には歯科的疾患はもとより、口腔内の感染チェックや口腔ケアなどの依頼も含まれている。ついで扁平苔癬や白板症などの口腔粘膜疾患159例(9.1%)、顎関節疾患86例(4.9%)、歯性炎症86例(4.9%)、骨折や歯の外傷68例(3.9%)と続いた。その他の項目の中では外骨症などが多かった。今年度は口腔粘膜疾患や顎関節疾患の新患が多かった。

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診療実績(表2)

平成22年度の外来での診療実績を表2に示す。

一人の患者さんに対して複数の処置を行う場合が多いが、 主たる処置として示す。いわゆる歯科的処置は全体の7割近くあり、うち義歯や冠等の補綴的処置歯5835例で、ここにはインプラントに関する補綴的処置も 含めた。充填や歯内療法などの保存的処置は3450例、歯周療法は2162例あった。口腔外科的処置は5116例あり、いわゆる一般的な抜歯は794例、 智歯などをふくむ難抜歯は383例、嚢胞摘出やインプラント埋入など外来での小手術は189例であった。また他科からの感染チェックや口腔ケアなどの依頼 は249例あった。全体的には昨年度の処置例よりも少し減少しているが、これはやはり外来移転に伴い歯科用ユニットが減少したことが影響しているものと思 われる。

診療実績
処置  
補綴 5835
保存 3450
歯周 2162
感染チェック 249
口腔外科 5113
(普通抜歯) 794
(難抜歯) 383
(小手術) 189
(処置) 3750

入院診療

入院症例(図3)

今年度の入院症例は226例であり、昨年度(169例)と比較すると大幅に増加した。抜歯目的の入院症例がもっとも多く123例あり、昨年度より40例ほど増加した。これには埋伏歯などの侵襲度の比較的大きい抜歯や、術後出血が予想される坑血栓療法中の抜歯が含まれる。また顎変形症の症例が34例と2番目に多かった。次いで、骨折27例、良性腫瘍14例、嚢胞9例、炎症4例、悪性腫瘍3例であった。

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入院手術症例(表2)

入院下の手術症例は219例であり、昨年度(226例)よりわずかに減少した。抜歯症例が123例と多く、入院下で安全に術後管理を行うことを目的とした局所麻酔下における抜歯が105例、患者の負担を軽減することを目的とした全身麻酔下の抜歯15例、静脈麻酔下での抜歯3例であった。次いで、顎変形症に対する症例が34例あり、その内訳は下顎骨形成術17例、上下顎骨同時形成術13例、抜釘術が4例であった。外傷に対する観血的整復固定術が17例、良性腫瘍切除術が13例と続いた。

表2:入院手術症例

抜歯術(局所麻酔) 105 下顎隆起形成術 2
抜歯術(全身麻酔) 15 エプーリス切除術 2
抜歯術(IV-S) 3 白板症切除術 2
抜歯合計 123

インプラント摘出術

2
観血的整復固定術 17 膿瘍切開術 2
抜釘術 6 悪性腫瘍切除術 1
外傷合計 23 上顎洞根本術 1
下顎骨形成術 17 骨移植術 1
上下顎骨形成術 13 唾石摘出術 1
抜釘術 4 搔爬術 1
顎変形症合計 34 生検術 1
良性腫瘍切除術 13 その他の抜釘術 1
嚢胞摘出術 9    
    合計 219

部局内及び他施設との合同でのカンファレンス・勉強会・抄読会の開催等

  • 合同でのカンファレンス
    病棟合同カンファレンス 毎週水曜日
    放射線科との口腔腫瘍患者治療合同カンファレンス 毎週水曜日
    嚥下カンファレンス  毎月月始めの水曜日
  • 抄読会・勉強会
    外来新患カンファレンス 毎日
    手術術後検討カンファレンス 毎週火曜日
    手術術前カンファレンス 毎週火曜日
    医局抄読会 毎週火曜日
    医局勉強会 毎週木曜日
  • 他施設との連絡会
    新宿区歯科医療ネットワーク連絡会 年2回

各種委員会活動

丸岡 豊:教育部委員、手術室・ICU委員会委員、放射線科運営会議委員
宮迫 志織: RSTメンバー
山地 伊瑛奈: RSTメンバー