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メタストロン(核医学治療)

がんの骨転移の痛みをやわらげる治療:メタストロン治療

ストロンチウム89製剤(商品名メタストロン)という放射性医薬品による新しい骨転移の疼痛緩和治療が承認され、当院では2008年より実施しています。入院の必要はなく、注射1本ですむ簡単な外来治療です。特に前立腺癌・乳癌の多発骨転移による疼痛にモルヒネ製剤やビフォスフォネート製剤、外照射など他の治療と組み合わせることにより、効果を発揮するというタイプの治療です。骨シンチ検査で多発陽性像を示すことが適応条件です。一般的には1回の注射で、3ヶ月から6ヶ月は痛みがやわらぎ、効果が持続します。

なお、治療の適応について、次のような内容がガイドラインに示されています。

メタストロン注 適応患者選択基準

  • 骨シンチグラムで疼痛に一致する部位に集積増加がある場合。
  • 骨転移以外に起因する疼痛(骨折、脊髄圧迫、神経根圧迫、腫瘍の骨外浸潤、神経障害性疼痛など)は除外されます。
  • NSAIDs又はオピオイドが投与され、疼痛コントロールが不十分な有痛性骨転移の患者。
  • 十分な血液学的機能を有する患者。
     血小板数(/立方ミリメートル)白血球数(/立方ミリメートル)好中球数(/立方ミリメートル)Hb量(グラム/dL)
    選択基準 ≧75,000 ≧3,000 ≧1,500 ≧9.0
  • 現在、化学療法中で、問題となる骨髄抑制がない、又は、骨髄抑制のある化学療法後で、血液学的検査値の最低値が確認されている(注)。
  • 現在、局所外部照射治療中で、問題となる骨髄抑制がない、又は、広範な外部照射治療後で、血液学的検査値の最低値が確認されている(注)。(注:化学療法または外照射治療が未実施の場合はこれらの項目のチェックは不要)
  • 重篤な腎不全がない。(GFR推定値orクレアチエンクリアランス≧30ミリリットル/分/1.73平方メートル)
  • 凝固・線溶系検査でDICまたはDIC疑いは除外され(厚生労働省DIC診断基準において5点以下)、かつ、急激な血小板減少はみられない。
  • 妊娠はしていない。
  • lヵ月以上(望ましくは3ヵ月以上)の生存期間が見込める。
  • ストロンチウム‐89治療について説明に基づき、同意(口頭可)を得ている。
  • 再投与の場合、前回の治療で効果がみられ3ヵ月以上経過している。

(塩化ストロンチウム-89 適正使用マニュアル第5版改定案より)