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センチネルリンパ節シンチ

センチネルリンパ節シンチ(99mTc フチン酸)

乳がんの患者さんの手術前に行う検査です。以前は、乳がんの手術では腋の下のリンパ節をすべて取っていました。リンパ節をすべてとるとリンパの流れが滞ります。その結果、リンパ節を切除した方の腕が腫れたり、むくんだりする場合があります。現在の乳がん手術の方法は、必要とされる方のみにリンパ節を切除する方向に変わってきています。

乳がんの癌細胞はリンパの流れにそって最初に到達した、癌にもっとも近いリンパ節(これをセンチネルリンパ節といいます。センチネルとは、見張り番という意味です)をとおってから全身に広がる性質があると考えられています。センチネルリンパ節としては、腋の下のリンパ節がもっとも多く、これを通らず、いきなり首やおなかの中のリンパ節に転移することはないと考えられています。

このリンパ節を手術中に取って、癌細胞がなければ腋の下のリンパ節はとらなくてもよいと推奨されています(乳癌診療ガイドライン2.外科療法2008年版)。
この検査は、癌細胞ちかくのリンパ節、つまりセンチネルリンパ節はどこにあるかを調べる検査です。乳がんの病巣を超音波検査で見ながら印をつけた後、この印のそばに99mTcフチン酸の注射を行います。その後、1時間たってから撮像を行うことによって、癌細胞ちかくのリンパ節に注射した薬が集まります。手術中、色素法と合わせ、リンパ節を取って、その中に癌細胞がいないかどうかを確認します。

  • 所要時間:お薬の注射 5分程度、撮像時間20分程度 待ち時間をいれ、およそ1時間30分程度

(文責:諸岡)

センチネルリンパ節シンチグラフィー

センチネルリンパ節シンチグラフィー

右の図では、太い矢印の先の黒い大きめの2個の点が、乳がんの病巣の両側2か所にお薬を注射した場所を表しています。
細い矢印の先の小さな2個の点は、お薬がリンパの流れに沿ってたどり着いたセンチネルリンパ節を表しています。この患者さんでは2個存在しました。

左の図は、右の注射した場所とセンチネルリンパ節の場所の画像に、体と心臓・肺の輪郭を現す画像を重ねたものです。両手を上にあげた上半身の輪郭、心臓の上、左乳房の上部内側に病巣があり、センチネルリンパ節が左の脇の下にみられます。

この患者さんは、手術の時に生検したセンチネルリンパ節には転移がなく、脇の下のリンパ節を取らないで、癌の病巣だけを取る手術が行われました。