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先進医療 - 不明熱PET

先進医療とは

新しい医療技術のうち、厚生労働省の先進医療会議において安全性、倫理性、有効性などを審査し承認された新技術で、一定の条件を満たす病院で実施されます。これは、保険承認の前段階と考えられており、適応も施設も実施方法も限定された治験に準ずる臨床研究で、ここで得られた成績をもとに保険承認申請が可能とされています。

承認を得た先進医療は、費用の扱いが保険診療とは別になり、保険診療との混合診療が可能になります。また、包括医療からもはずれます。

先進医療の名称

先進医療B、厚生労働大臣告示番号29
FDGを用いたポジトロン断層・コンピューター断層複合撮影による不明熱の診断

  • 対象疾患:不明熱(画像検査、血液検査および尿検査により診断が困難なものに限る。)
  • 算定開始年月日:平成26年6月1日
  • 料金:73,250円(研究費による補助あり)
  • 実施診療科:放射線核医学科
  • 分担診療科:総合診療科、救急科、膠原病科、感染症科、エイズ治療・研究開発センター

概要

38摂氏度以上の高熱が2週間以上つづき、ひととおり検査しても診断がつかない不明熱の患者さんに、従来の画像検査に加えて、先進医療であるFDG PET/CT検査を実施し、熱源診断の精度向上を図ります。

内容の説明

不明熱とは病気の名前ではありません。高熱が数週間続き、ひととおり検査しても診断がつかない状態を指す言葉です。原因が判明しなければ正確な治療は難しく「不明熱」と名前をつけて、対処方法や原因診断について以前から研究が行われています。

不明熱の原因診断には、血液検査と共に画像検査が有用です。画像検査ではX線写真、超音波検査、CT検査などと共に、ガリウムシンチグラフィー検査が行われてきました。これはクエン酸ガリウム67と言う放射線薬剤が活動性の炎症病巣に集まる様子をガンマカメラで撮影し病巣を検出するという検査です。全身を撮影して活動性病変を検出できるという利点がありますが、検出感度は高いとはいえず、薬を注射してから撮影まで2日ないし3日かかるのが欠点です。

FDG PET/CT(エフデージー・ペットシーティー ポジトロン断層・コンピューター断層複合撮影)検査は、ブドウ糖代謝の指標となる放射性薬剤(半減期110分と寿命が短い)を注射し、およそ1時間後にPET/CTで撮影する検査で、がんの診断に大変有用で保険承認されています。実は、この検査はがんだけでなく、炎症病巣の検出にも大変有効なことがわかっています。

このたび、先進医療Bという将来の保険承認申請につながる制度の審査と承認を得て、FDG PET/CT検査を不明熱の熱源診断へ応用する臨床研究をはじめることになりました。

臨床研究の概要を次の図でお示しします。不明熱であり本研究に適格であると判断され、参加を承諾された患者さんは、先進医療のFDG PET/CT検査とガリウムSPECT検査を受けていだだきます。これらの画像検査所見をもとに、主治医は熱の原因を診断し、適正な治療を早期に開始することができます。確定した診断と画像所見を突き合わせ、FDG PET/CT検査とガリウムSPECT検査の診断精度を比較するという臨床研究です。

内容の説明

先進医療を受診するには

この先進医療には、受けるための基準(適格基準、除外基準)があります。これらの基準の確認のため、不明熱に該当すると思われ、受診を希望される方は、当院の総合診療科外来にご相談ください。

注意:この先進医療は、上の図に示すような一連の臨床研究のなかで実施されるものです。FDGPET/CT検査だけを受けることはできません。

全国多施設共同研究

この先進医療は、以下の施設でも実施されており(一部準備中)、当院と共同研究を行っております。詳しくはそれぞれの施設の放射線科または核医学科のPET検査担当者にお問い合わせください。

2015年6月1日付厚生労働省承認

東北大学病院、山形大学医学部附属病院、東京医科歯科大学医学部附属病院、横浜市立大学附属病院、大阪大学医学部附属病院、大阪市立大学医学部附属病院、香川大学医学部附属病院。

2015年9月1日付厚生労働省承認

社会福祉法人恩賜財団大阪府済生会中津病院、東京都都健康長寿医療センター、宮崎大学医学部付属病院、獨協医科大学病院、慶応義塾大学病院、公立松任石川中央病院

2015年11月1日付厚生労働省承認

長崎大学病院、京都大学医学部付属病院

2015年12月1日付厚生労働省承認

九州大学病院

研究代表者

国立国際医療研究センター病院 放射線核医学科 南本 亮吾

関連情報(1)

更に詳しく知りたい方は、2013年11月福岡にて開催された第53回日本核医学会学術総会にて発表した本研究の概要をお示しする展示ポスターをご覧ください。

本先進医療の先行研究となった、全国6施設共同による後ろ向き調査研究の概要を解説する日本医事新報2012年の記事も紹介します。
ただし、いずれも医療関係者向きに書かれており、専門用語が入っていますことをご承知おきください。

関連情報(2)臨床試験の登録について

UMIN登録番号UMIN000014657にて本臨床研究は登録され、試験情報は公開されています。試験進捗状況:限定募集中。

関連ファイル

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このページに関する問い合わせ先

総合診療科外来:03-3202-7181 担当:國松淳和医師、渡邊梨里医師
放射線核医学科受付:03-5273-6881(直通) 担当:南本亮吾医師または担当医師
メール連絡先:rikensa@lily.ocn.ne.jp メールタイトルを“不明熱問い合わせ”としてください。