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診療実績

心療内科は、「患者を身体面だけでなく心理面・社会面を含めて統合的・全人的に理解しようとする」心身医学の考えに基づき、内科学を礎として、診療を行う診療科です。

現在心療内科では、外来診療のみを実施しています。診療対象となる主な疾患や病態は、心身症の病態をとる各身体疾患(心身症とは、身体疾患の発症や経過に心理社会的因子が密接に関与する病態のことです)、摂食障害、がん患者をはじめとする身体疾患患者に対する心理的サポート、生活習慣病に対する行動医学的介入です。

初診患者の主な初診時診断

心身症の病態をとる身体疾患 23
摂食障害 24
適応障害 26
身体症状症 20
抑うつ障害群 12
不安症群 13
睡眠-覚醒障害群 3
物質関連障害群 6
その他 33

※令和3年度初診患者131名、重複有

治療法としては、心理社会的側面を含めた心身医学的な病態の理解に基づいて、心理教育、支持的心理療法・リラクセーション法・交流分析・認知行動療法などの心理療法、行動変容技法、薬物療法等を実施しました。

委員会活動

菊地診療科長が、緩和ケア研修会ファシリテーターとして研修実施に参画しました。

研究

令和2年度10月より開始している国立高度専門医療研究センター医療研究連携推進本部横断的研究推進費研究課題2020-B-07「ライフコースのメンタルヘルス課題についての疾患レジストリを活用した6NCによる共同研究プロジェクト」について、研究分担者として参画し、糖尿病内分泌代謝科の協力を得て研究を開始しました。

また、心療内科では、菊地診療科長がこれまで実施してきた、携帯型コンピュータを用いて事象をその時その場で記録するecological momentary assessment(EMA)を含む日常生活下調査を用いた心身医学領域での応用研究を行っており、摂食障害・健常群ボディイメージに関連する研究を、引き続き東京大学医学部附属病院心療内科、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科との共同研究として行ないました。また、福島県立医科大学との共同研究に参画しました。

このほか、院内他診療科との共同研究として、「COVID-19患者ケアに当たる医療従事者における、精神的負荷に繋がる要因を同定する研究」「新型コロナウイルス感染症回復者における抑うつに関する危険因子の同定」「COVID-19パンデミック時代における急性期病院の院内面会制限の問題点と解決策に関する検討」に参画しました。