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ME室

MEはMedical Engineering の略称で、医用生体工学を意味します。そして、医療に工学の技術を用いた医療機器をME機器と呼びます。そのME機器を管理運用している部署が医療機器管理室『ME室』となります。
ME室は病院全体の医療機器管理を担っており、臨床工学技士とアウトソーシングスタッフが協力し、以下の業務を行っています。
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ME室の全景

保守点検業務

病棟で使用する約4,200台の医療機器を管理しています。機器は中央管理としており、貸出、使用、返却、点検のサイクルで運用しています。COVID-19等感染症にも対応するため、使用後の機器は適切な洗浄消毒薬により清拭され、マニュアルに基づいた終業点検(貸出前の点検)を行っています。
また、必要に応じてパーツ交換やセンサー等の校正を含めた定期点検も行っています。

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輸液ポンプの内部点検

医療機器の巡回点検

AED、除細動器や使用中の人工呼吸器等の生命維持管理装置は、適切に動作をしているかを毎日確認しデータベースとして記録に残しています。また、人工呼吸器やECMOなどでは、臨床での使用が長期間となり回路等に劣化や汚染が生じるため、医師、看護師と連携し共に回路交換等を行っています。

機器管理業務

ME室では、医療機器の購入・廃棄を計画し、院内で使用する機器の統一化を図るなど、医療安全面や耐用期間を考慮した機器の使用サイクルで運営しています。
また、機器管理ソフト(Me-TOMASS/宮野医療器株式会社)による貸出用機器バーコードの管理や定期点検予定の計画、故障機器の原因究明を行っています。

教育・研究

若手臨床工学技士に対しては、卒後教育の一環として各チームをローテーションしながら、各種分野での専門資格取得に向けて積極的に取り組んでいます。新規導入の医療機器や生命維持管理装置などの高度管理医療機器では、医師や看護師などの他職種に対しての教育活動として、院内での対面説明会や動画研修、E-ラーニングなど様々な形で取扱いの安全研修を行っています。
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医師・看護師を対象にした研修会の計画と講演と実技指導

また、研究活動として、各種学会での発表や、医工連携をはじめ様々診療科と連携した臨床研究にも積極的に参加しています。

合同研究

多職種連携チームによるECMOの基礎研究及び効果的な教育法の開発研究

医工連携

  • 深谷隆史. COVID-19とクラウドファンディング:東京都HUB機構と共催したクラスター研究会で製品化に成功した1例, 東京都臨床工学技士会会誌, 31, 21-23, 2021
  • 小川竜徳. COVID19患者のECMOでのウイルス漏出に対する安全性の向上~ECMO人工肺カバーの開発~.
    https://www.ncgm.go.jp/pressrelease/2021/20210921.html