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すでに終了した最新医療

新しい医療技術のうち、厚生労働省の先進医療会議において安全性、倫理性、有効性などを審査し、厚生労働大臣より承認された新技術で、一定の条件を満たす病院で実施されます。これは、保険承認の前段階と考えられており、適応も施設も実施方法も限定された治験に準ずる臨床研究です。 承認を得た先進医療は、保険診療との混合診療が可能になります。また、包括医療からもはずれます。

腹膜偽粘液腫に対する完全減量切除術における術中のマイトマイシンC腹腔内投与及び術後のフルオロウラシル腹腔内投与の併用療法

適応症

腹膜偽粘液腫
※目標症例数に到達したため終了しています。
 現在は自費診療です。

概要

腹膜偽粘液腫とは、主に虫垂原発の低異型度粘液腫瘍の穿孔により腹腔内に大量に粘液が貯留する病態をいいます。従来は有効な治療法がなく、効果の低い化学療法や姑息的手術のみが行われていました。本先進医療では治癒を目的とした完全減量切除と周術期腹腔内化学療法(術中腹腔内温熱化学療法と術後早期腹腔内化学療法)を行い、その有効性と安全性の評価を行います。

実施診療科

外科

多血小板血漿を用いた難治性皮膚潰瘍の治療 褥瘡又は難治性皮膚潰瘍(美容等に係るものを除く。)

適応症

潰瘍面に対し28日以上の常法的保存療法(FGF-2治療または陰圧閉鎖療法)を行っても、創傷面積が保存療法開始前に比べ拡大するか、創の縮小を認めるも上皮化に至らない難治性皮膚潰瘍
※現在症例登録は一旦終了とさせていただいております。

概要

皮膚潰瘍は、圧迫・熱傷・糖尿病・動脈硬化・膠原病・静脈うっ滞・リンパ浮腫など様々な要因で生じ、しばしば難治化します。

このような難治性皮膚潰瘍の治療においてまず重要なのは、要因自体の治療で、動脈硬化においては動脈の流れを良くする治療、静脈うっ滞においては圧迫療法や静脈抜去、リンパ浮腫においては圧迫療法やリンパ管吻合などにより、自然に治癒することもあります。しかし要因によっては、十分な治療が難しい場合もあり、副作用により治療が出来なくなることもあります。

血液中の血小板という成分は、傷の治りを助ける様々な物質を放出します。多血小板血漿は血液から血小板だけを特殊な方法で濃縮したもので、本先進医療では自己血から多血小板血漿を作り、皮膚潰瘍部に投与します。

元々は患者さんご自身のもので、アレルギーの可能性が低く、他の血液製剤のように未知の感染症に感染する心配がほとんどなく、皮膚移植などの手術に比べると体への負担が少ないことがメリットとなります。デメリットとして考えられるのは、採血時の血管損傷や神経損傷等の合併症、皮膚潰瘍の感染などですが、通常の血液検査時の採血や、従来の保存的治療・手術等の場合と、生じる確率は同等と思われます。

実施診療科

皮膚科

歯周外科治療におけるバイオ・リジェネレーション法

適応症

歯周炎による重度垂直性骨欠損(重度の深い骨欠損)

概要

歯周病になると歯槽骨などの歯周組織が失われてしまいます。本法は歯周病のうち、たて方向に深く骨が溶解されてしまったタイプの歯周病に対する治療法で、エムドゲインというたんぱく質を主成分とするゲルを歯根の周囲に注入することにより、失われた歯槽骨の再生を図ります。

適応条件としては、

  1. 当科に通院中で歯周病の初期治療が完了している。
  2. 口の中の衛生状態を自分で管理できる。
  3. 水平性の骨吸収(歯根が広く露出)でなく、垂直性の骨吸収(深く狭い骨欠損)の状態である。
  4. その他、本先進医療を適用し、術後最低3年の経過観察のための外来通院をすることに同意できる。

以上の4条件を満たす方に本治療を行います。

手術は外来で局所麻酔で行うことができ、所要時間は症状や手術する歯の本数によっても異なりますが、概ね30~40分程度です。

実施診療科

歯科・口腔外科

重症低血糖発作を伴うインスリン依存性糖尿病に対する脳死ドナー、または心停止ドナーからの膵島移植

適応症

重症低血糖発作を伴うインスリン依存性糖尿病
※症例登録は終了いたしました。

概要

本先進医療の症例登録は終了しておりますが、同じ適応症に対する別の膵島移植の登録は現在も受け付けております。ご興味のある方はお問い合わせください。詳細は、こちらをご参照ください。

実施診療科

肝胆膵外科膵島移植プロジェクト