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:食道外科

スタッフ紹介
食道外科について
特色ある治療
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実績
研究

1. 食道胃外科の扱う疾患と当科の特徴

当科での疾患は食道癌、胃癌、他の腹部救急疾患が対象となります。胃癌に関してはステージIBまでの症例は腹腔鏡手術を中心に積極的に腹腔鏡手術を導入しています。
悪性腫瘍に関しては、術前治療、手術、術後治療、根治的化学放射線療法、再発治療(サルベージ治療)、緩和ケアだけでなく、検査入院他にも対応しています。また栄養療法にも力を入れており、栄養サポートチーム(NST)の中心メンバーとして、周術期や化学療法中の栄養管理を重視して管理しています。
当科の特徴としては、手術における技術の向上、当院のような全身合併症の多い(高齢、糖尿病、結核、精神的疾患、感染症、肝硬変、照射後など)ハイリスク症例に対する結果とその発信を行なっています。その中で、糖尿病内科医と共同で、術後のコントロール不良の血糖管理に関して人工膵臓療法を導入して周術期管理の有用性について検討中です。また、現在糖尿病を有する肥満手術の臨床試験が開始され、今後胃癌に対するロボット手術の導入を予定しています。

2. 担当疾患とスタッフ

食道と胃疾患を中心に癌外科手術を、緊急手術、腹部外傷、化学療法、化学放射線療法、緩和ケア、その他の治療を担当しています
スタッフ(山田、野原、榎本)の他にフェローとして、和氣、2020年から八木(がん研有明病院)が加わり他のローテーターのレジデントや研修医とともに活動しています。

2020年4月より
スタッフ:山田和彦、野原京子、榎本直記
フェロー:和氣仁美、八木秀祐
レジデント:寺山仁祥、加藤大貴、他

3. 診療実績 (総手術数)

2017年 食道胃外科204件
2018年 食道胃外科195件
2019年 食道胃外科219件
2020年 食道胃外科217件
2021年 食道胃外科201件

  • 詳細は、こちらをクリックしてください。

4. 食道胃外科での研究

臨床はもちろん、種々の疾患に対する研究も行っています。

治験など

  1. 切除不能の局所進行性又は転移性の胃腺癌又は食道胃接合部腺癌の患者を対象とした治験 
  2. 食道癌患者を対象とした術後補助療法としてのワクチン療法の治験((登録終了)
  3. グラム陽性菌による人工呼吸器装着下院内肺炎に対する治験 (登録終了)

現在行っている臨床研究など

  • 糖尿病患者における腹腔鏡下スリーブ胃切除術の導入に関する安全性と有効性の検討
  • DNAメチル化の検討と組織染色での評価(研究所との共同研究)
  • 接合部癌のエピジェネティックな変化(研究所との共同研究)
  • 4DST-PET(放射線核医学との共同研究)
  • 毛髪のCDDP検出(研究所、東レとの研究)
  • DELTA プログラム(国がん東病院との多施設共同研究)

5. 近況その他

働き方改革が世の中で少しずつ浸透しつつあります。以前の外科に指摘されてきたような3K環境を改善すべく、回診やカンファレンスは8時に開始、月1回の年休取得や長時間の残業をさせないような、働きやすく、コンパクトな管理ができるような環境を作っています。各自の状況により、時短勤務や土日夜間の応需を減らすことも可能ですし、とにかく外科医としてのキャリアを継続することを目指しています。
さらに研究に関しては、診療科での臨床研究と研究所との共同研究を行い、社会人大学院に入学した上で、臨床と研究を両立しながら学位取得に向けての研究が可能です。外科全体で現在5名の大学院生がいます。

6. 教育面での活動

教育面に関しては、研究所との共同研究や(社会人)大学院生の育成にも力を入れています。共同研究でお世話になっているNCGM研究所 肝炎免疫研究センター 消化器疾患研究部室長の河村由紀先生のご指導のもとに、研究などの業績も徐々に増えつつあり、国内、海外の学会発表だけではなく、ハイリスク症例の多いナショナルセンターとして今後とも発信していきたいと考えております。
研究に対する成果も徐々に実りつつあり、最近の英語論文は、Tranl Can Res(山田)、Medicine(志波)、Gastric Cancer(野原)、Gen Tho and Card Surg(野原)、Disease of Esophagus(相馬)、Carcinogenesis(寺山)などにアクセプトされました。また獲得研究費に関しても、国際研究開発費や科研費などを取得できています。

手術

今後は、手術数を増やすことはもちろん、ハイリスク症例に対する安全な管理の確立、研究業績の増加に力を入れて行きたいと思っております。

7. 食道胃外科の活動(外科全体を含む)

院内

  • 手術カンファレンス 水曜日、木曜日 8:00から
  • 外科M&Mカンファレンス 第1月曜日 8:00から 
  • 消化管カンファレンス(MDTカンファ) 木曜日17:00から
  • 上部消化管カンファレンス 火曜日10:00
  • 上部リサーチカンファレンス 火曜日10:30 上部抄読会 金曜日8:00
  • Surgical Club 年2回 
  • 病診連携外科カンファレンス  年2-3回

院外

  • 飯田橋フォーラム:東京地区の消化器外科専門医の先生方との症例検討 年2回
  • 国立病院外科研究会:関東地区国立病院外科の先生方との症例検討 年2回
  • 外科集談会: 関東地区の外科領域の症例検討 年4回
  • Surgical Nutrition Seminar:新宿区内の栄養関連の検討会
  • NST特別講演会:新宿区内の栄養関連の検討会
  • 全国学会や海外の学会

8. 目次

  1. 食道がんの外科治療について
  2. 食道がんについて(病態と治療)
  3. 食道がんの化学療法について
  4. 胃がんの外科治療について
  5. 胃がんについて(病態と治療)
  6. 胃がんの化学療法について
  7. LECS(腹腔鏡内視鏡合同胃局所切除術)について
  8. 肥満外科手術について
  9. 上部消化管がんとサルコペニア