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放射線検査のQ&A

放射線被ばく(医療被ばく)について

放射線検査について

診療における放射線利用は、患者さんの被ばくによる副作用発生の可能性が心配されるマイナス面よりも利益が十分に大きいと判断される場合に実施します。しかし、一方で放射線を使うために被ばくする(医療被ばく)ことにもなります。したがって、常に患者さんに放射線検査によって副作用が発生しないよう、あるいはマイナス面が極力小さくなるように努めています。

放射線検査について

放射線検査を受けての影響やがんになる可能性について

放射線の影響については、しきい値(影響が出てくる量)が決まっている確定的影響と、しきい値のない確率的影響の2種類があります。確定的影響には脱毛・白内障・一時不妊などの影響がありますが、通常の放射線検査においては、影響が出てくることはありません。だだ、一部の特殊な検査(血管撮影検査)や放射線治療ではこの限りではなく皮膚や内臓などに影響が出る場合があります。確率的影響には発がんや遺伝的影響がありますが、大量の放射線被ばく(200ミリシーベルト以上)をしなければ、通常のがん発生率と変わらないとされています。また遺伝的影響の発生は人間に対し科学的に証明された事例はありません。
したがって、放射線検査での被ばくでがんになる確率が高くなる心配はありません。

放射線検査を受けての影響やがんになる可能性について

国立研究開発法人日本原子力研究開発機構より

放射線と放射能の違い

「放射線」と「放射能」はよく似た言葉ですが、よく例えられることとして、アイソトープ(放射性同位元素)を電球にたとえると、電球から出る光が放射線であり、光を出す性質あるいは能力が放射能にあたります。また、放射能という言葉は放射能の強さの意味にも使われ、電球のワット数が、放射能の強さ:ベクレル(Bq)にあたります。

放射線と放射能の違い

放射線漏れと放射能漏れの違い

「放射線漏れ」とは、放射線をさえぎる遮蔽物の外に放射線が出て漏れることです。
「放射能漏れ」とは、放射性同位元素が囲いのない外の環境へ出て漏れることです。

放射線の種類と医療分野での利用

電磁波である放射線

X線(原子核外より出る:胸やお腹のX線撮影やCT撮影、放射線治療にて利用)
γ線(原子核から出る:核医学検査<シンチ検査等>、放射線治療)

電荷を持った粒子線

β線(原子核から飛び出る電子:放射性医薬品による治療)
陽電子線(原子核から飛び出る陽電子:核医学検査<PET検査>)
電子線(加速器で作られる:放射線治療)
陽子線・重陽子線・重イオン線(加速器で作られる:放射線治療)

電荷を持たない粒子線

中性子線(加速器・原子炉・放射性同位元素から:放射線治療)

自然放射線での被ばく量(1年間)

私たちが普通に生活しているだけでも放射線による被ばくは年間2.4ミリシーベルトといわれています。 なお、医療被ばくと職業被ばく以外のすべての被ばく量(公衆被ばく)は3.75ミリシーベルト(日本人)です。
注:自然放射線とは
空気中ラドンの吸入、食物から、大地や宇宙から公衆被ばく:自然放射線+核爆発実験後の生成物(灰や塵)、原子力発電所事故などの影響

自然放射線での被ばく量

X線撮影を何度も行っても大丈夫でしょうか?

ある線量(しきい線量)を越えると身体的な影響が生じる場合がありますが、通常のX線撮影により受ける線量は、しきい線量よりも遙かに少ないものとなっております。よって、身体的な影響が現れることはありません。

ある線量(しきい線量)を越えると身体的な影響
 組織 影響 線量(ミリグレイ)
 脊髄  造血機能低下  500
 水晶体  白内障  5000
 精巣   一時的不妊  150
 永久赴任  3500-6000
卵巣   一時的不妊  650-1500
 永久不妊  2500-6000

乳房撮影(マンモグラフィ)での撮影で、身体に影響はありませんか?

マンモグラフィは、乳房だけに限局した撮影です。身体に影響が出ることはありません。撮影により病変の有無を確認することが可能となり、撮影により得られる利益が遙かに大きく上回ります。

子供がX線撮影を行いますが被ばくによる影響は大丈夫でしょうか

子供のX線撮影にいて、撮影に用いるX線量は成人よりも少ない線量で撮影を行います。また、当院のX線撮影装置は被ばく低減を行いつつ、最良の画像を得ることが可能となっております。撮影も長い歴史で培われた撮影技術にて行っておりますので、ご安心してお任せください。

定期的にCT撮影を行う場合、X線被ばくによる身体的な影響は大丈夫でしょうか?

短期間に複数回のCT検査を数回受けられた場合、その影響が蓄積するわけではありません。検査程度のX線量では影響が現れることはなく、回復するとされています。また検査は、患者様が定期的に検査をされる事で、疾患を早期発見されることの方が遙かに有益な場合にしか行われません。