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大腸癌腹膜播腫に対する新しい治療

大腸癌腹膜播腫に対する新しい治療

大腸癌腹膜播腫(腹膜転移)は肝転移・肺転移とならんで頻度の高い非治癒切除因子の一つです。
大腸癌においては、遠隔転移が存在しても可能な限り外科的切除を行うのがベストとされていますが、腹膜播腫は肝転移や肺転移よりも切除率が低いのが現状です。
また、近年の大腸癌化学療法の目覚ましい進歩にもかかわらず、腹膜播種に対するその効果は肝転移・肺転移ほど明らかでなく、腹膜播腫は肝転移・肺転移よりも一般に予後が悪いとされています。
国立国際医療研究センターでは、従来はなすすべがないと考えられてきた大腸癌腹膜播腫に対して、全身および腹腔内化学療法により生存期間の延長を図るという新規の治療法を、臨床試験の形で行っています。さらに、有効と考えられる一部の患者さんについては、腹膜偽粘液腫で用いられている手術法(腹膜切除と腹腔内温熱化学療法)と組み合わせることにより、生存期間の延長だけでなく“治癒”を目指すといいう治療法を提供しています。