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免疫チェックポイント阻害薬(ICI)チーム

免疫チェックポイント阻害薬(ICI)チーム

がん治療の3つの柱として従来、手術、放射線治療、化学療法が挙げられていました。2010年代より4つめの柱と言える免疫チェックポイント阻害剤(ICI)と呼ばれる薬剤ががん治療に用いられるようになり、がんそのものへの作用のみならず、人間にもともと備わっている免疫の力を介したがん薬物療法がさまざまな種類のがんで用いられるようになりました。

高い効果を得られる人が増えた一方、免疫介在性有害事象と呼ばれる患者さんご自身の免疫による多種多様の副作用が起きることが問題となっています。副作用の多くは自宅で出るため、副作用に対処していくセルフケアが重要です。初めて治療する場合は看護師によるオリエンテーションや薬剤師による薬剤指導を実施し、ご本人だけでなく一緒に生活する方にもご協力いただきながら、薬物療法を安全に実施できるよう努めています。

NCGMではがん治療に関わる医師のみならず、副作用に関わる専門科の医師、がん薬物療法認定看護師、がん専門薬剤師から構成されるICIチームを立ち上げました。

  • ICIチームの取り組み

・副作用の出現をできるだけ早期に見落としなく発見するための検査セットの作成、運用
・免疫に関連した副作用に特化した問診票の作成、運用
・休日、夜間に副作用についての相談をする際の窓口や症状を記載した緊急連絡カードの作成、運用
・院内のがん治療医が他の専門医師に副作用の相談ができるマニュアルの作成
・専門医がいない施設からの問い合わせに対応するフォームの作成、運用(医療者に向けた活動)
・院内の医療従事者、かかりつけ医や保険薬局を対象とした勉強会の開催