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2015年度ネパール派遣報告(1)
国立国際医療研究センターリハビリテーション科は、2015年度より、
JIMTEF(公益財団法人 国際医療技術財団)が実施する、
JICA草の根技術協力事業
ネパール・カトマンズ盆地における呼吸器疾患患者の早期社会復帰支援に向けての
取り組み ― 呼吸リハビリテーションの普及 ―
に協力しています。事業の概要は、下記のJICAのホームページをご参照ください。
http://www.jica.go.jp/partner/kusanone/partner/nep_18.html
当科のスタッフが、その第二次派遣に参加したので報告記をまとめました。
事業全体の報告書については、JIMTEFのサイト等での報告等をお待ちください。
ネパール・カトマンズ盆地における呼吸器疾患患者の早期社会復帰支援に向けての取り組み
―呼吸リハビリテーションの普及―第二次派遣参加報告記
国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院
リハビリテーション科 理学療法士 山下祥平
1 派遣期間
2015年12月12日~12月20日
2 主な活動
- (活動1-2)バクタプール病院の医療スタッフに呼吸リハ研修を行う。
- (活動1-3)診療所の医療スタッフに呼吸リハ研修を行う。
- (活動3-4)ラジオによる予防啓発キャンペーンを行う。
- (その他)JIMTEF、保健人口省、トリブバン大学教育病院(TUTH)、SOLIDネパールによる四者会議を開催し、研修事後活動とそのモニタリング、女性保健ボランティア研修、住民教育等について協議する。
3 ネパールの状況
12月派遣時には、インド-ネパール国境封鎖により物資がストップしている状況でした。その影響から様々な場面で薪を多く使用しており、大気汚染がひどい状況でした。大気汚染はひどく、きれいな青空は最近見ていないとの話もありました。住民もそれはわかっており、大勢の方がマスク着用していました(写真1)。また、ガソリンの供給もストップしており、写真のようなガソリン待ちの列が何キロも続いている状況でした(写真2)。
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写真1
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写真2
4 活動報告
12月13日
SOLIDと打ち合わせをしました。一次派遣(2015年8月)から12月までのSOLIDの動きの報告や、今後の打ち合わせ等を実施しました(写真3)。
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写真3
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12月14日
SOLID、TUTH(写真4)、保健人口省バクタプール郡保健事務所(写真5)、バクタプール郡病院(写真6)、マザーランド病院(写真7)への訪問し、その後ネパールPT協会の方々とミーティングをしました。
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写真4
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写真5
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写真6
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12月15,16日
バクタプール郡病院にて医療従事者向けに研修を行いました。参加者は17名で医師、看護師、理学療法士が中心でした。また、院長先生にも聴講していただきました。実技も積極的にやっていただき有意義な研修を行うことができました。(写真8・9)
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写真8
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写真9
両日で福祉用具店の見学をしました。ポータブルトイレ、杖、パルスオキシメーター等の福祉用具がありました。こちらの店では購入のみとのことでした。また、酸素関係専門の医療機器店へも見学をしました。その店では酸素濃縮器やボンベのレンタル等も実施しているとのことです。またBiBABやCPAPもありました。物自体は、インドや中国から仕入れをするとのことでした。(写真10・11・12・13)
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写真10
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写真11
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写真12
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写真13
15日は在ネパール日本大使館の小川大使を表敬訪問、16日はJICAネパール事務所の清水所長に活動報告を行いました(写真14)。16日には通訳の方に仲介していただき、予定外に現地のTV収録に参加しました。DrからはCOPDの概要や予防啓発、PTチームは口すぼめ呼吸やストレッチ等のデモンストレーションをしてきました(写真15)。
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写真14
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写真15
12月17,18日
本日からヘルススタッフ向けの研修がマザーランド病院にて開始となりました。 バクタプール病院の際と同様に実技では盛り上がっていました。JICAの方々も視察にこられており、その後の2月に向けたSOLIDとの打ち合わせにもご参加いただきました。(写真16・17)
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写真16
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写真17
12月19日
バクタプールFMにてラジオ放送を実施しました。内容としては、本プロジェクトの説明や活動報告、COPDの説明やリハビリテーションの重要性の説明等となっています。このFMでは毎週土曜日の朝にCOPDプログラムを組んでいただきラジオ放送を実施しています。
5 結語
初めての海外出張ということもあり、右往左往した場面もありましたが、JIMTEFをはじめ、SOLID-NEPAL等の関係各所の支えがあり、無事終了することができました。今回は地域中核病院やヘルスポストの中心となる方々への研修が中心となりました。いよいよ2月は、より地域住民に近いところで研修等を行っていく予定です。この活動が、ネパールの国民の方々にしっかり届くように今後も活動を続けていきます。